HubSpotのブログチームに加わった2018年1月当時、わたしはチームのライティングの進め方が好きだった。月に1度、全員が会議室に集まり、Googleドキュメントに書き出してあるアイデアを1つずつプレゼンしていくのだ(たしかに煩雑ではある)。 非常に創造的な共同作業が繰り返される。もちろん、推測と確認に終始することも少なくなかった。また、ブレインストーミングは独り善がりになりがちなところがある ―― わたしが会議でアイデアをプレゼンしたときの理由は「自分が書きたい」「読者として読んでみたい」といったものだった(オーディエンスも関心があるようにと願いながら)。 読者の好みを理解するため、過去のビュー数上位の投稿を精査して手がかりにしたこともあった。しかし、このやり方だと、把握できるのは既存の読者に関することだけで、潜在的な読者(まださほどサイトに来たことがない)の需要にあわせたコンテンツ作
検索エンジンに評価され、なおかつ訪問者の購入率を高めるようなコンテンツ制作をするには、作り手は何を意識すべきか。 「ウェブ解析士会議2018」では、株式会社ウェブライダー 代表取締役の松尾茂起氏が登壇し、「検索集客を意識し、訪問者の行動を促す、Webコンテンツ制作の極意」という講演を行った。 SEOを実現するためには、検索エンジンだけを見るのではなく、その先にあるユーザーの悩みを解決することが重要だと松尾氏は説く。そのうえで、ウェブライダーが制作するコンテンツが検索上位に表示されるノウハウを披露した。撮影:イイダマサユキ 検索エンジンに人生を救われた男のSEOのノウハウ「検索エンジンに人生を救われた」と話す松尾氏は、ウェブライダーという会社を立ち上げ、さまざまなコンテンツを検索エンジンで上位表示させてきた。 たとえば、最近では、ワインのメディア『美味しいワイン』を2017年4月4日に立ち上
わが社でもオウンドメディアを始めたい。 ぜひ君に、担当者として立ち上げを任せたい。 よろしくたのむよ! こんな風に、いきなりオウンドメディアの担当者に抜擢されたら、何から始めればよいかわからず困ってしまうのではないだろうか。 コンテンツマーケティングの有用性が広く理解され、さまざまな企業がオウンドメディアを立ち上げるようになった。それにともない、メディア運営やコンテンツ制作の経験がない人が担当者になるというケースも増えている。 メディア運営って、何が必要なの? 自分で書く? それともライターに依頼する? どうやって探せばいいの? 必要な人員や予算の見当がつかない……。 もし、「もともとオウンドメディアをやってみたかった」という方なら、目標や参考にしているメディアがあるだろうし、作ってみたいコンテンツのイメージを持っているかもしれない。それでも、何もないところからの立ち上げでやるべきことをす
グーグル検索で「不正確」「暴力的」「集団や個人に対して差別的」といった内容の「フェイクニュース(偽ニュース)」が検索結果に表示されないように、グーグルは検索アルゴリズムに大きな改善を行った。 この対策に加えて、「強調スニペット」や「オートコンプリート」などに不適切なものが表示された際に、検索ユーザーがその場でグーグルにフィードバックを送る機能も、同時に追加されている。 Google 検索における最新の品質向上について(Google ウェブマスター向け公式ブログ) グーグルはこれまで「検索結果に表示される情報が正確かどうかについては、保証していない」としていた。 実際には、正確な内容が表示されるようにするための仕組みを一切設けていないわけではないのだが、「ホロコーストはなかった」「オバマ氏はクーデターを企んでいる」といった情報が検索結果に表示されてしまっていたのは事実だ。 そうした「フェイク
今日は、著作権に関する話題を。プレスリリースに添付されていた漫画の画像を記事に使ったところ、著作権者から「侵害だ」と指摘されるという事件がありました。この背景にある法律上のポイントを、弁護士の伊東孝氏(東京弁護士会所属、小笠原六川国際総合法律事務所)に聞きました。 佐藤秀峰氏が、リリースを元に記事を作ったおたくま経済新聞にクレーム事件こんな事件が、最近ありました。経緯は次のとおりです。 漫画家の佐藤秀峰氏が、リイド社から最新作を出版。 リイド社が発行に関するお知らせをプレスリリースとして配信。 おたくま経済新聞が、そのプレスリリースをもとに記事を制作・掲載。記事には、プレスリリースに添付されていた漫画1話分の画像を掲載。 記事に漫画1話分が掲載されていたことに対して、佐藤秀峰氏が著作権侵害だと指摘。 おたくま経済新聞は、指摘を受けて記事内の漫画画像を削除してお詫び。 これだけ見ると、おたく
今回も引き続き、主要な「ディメンション」や「指標」と、それらを見るレポート群について解説する。今回は、「滞在時間」を取り上げる。 「滞在時間」に関する指標としては、 平均ページ滞在時間 ―― ページ別の平均滞在時間を表す指標訪問時の平均滞在時間 ―― 訪問全体の平均滞在時間を表す指標の2つがあり、どちらも、「ページの滞在時間」がベースになっている。まずは、「ページの滞在時間」はどのように計測し、集計しているのかから順番に説明していこう。 「滞在時間」の計算方法各ページの滞在時間の計算方法たとえば、ある訪問で、ユーザーがページA→ページB→ページCという順番でページを見て、それぞれ見た時刻が下記だったとしよう。
あいかわらず検索エンジンからのトラフィックを増やすSEOのニーズはあるじゃないか。 さらに悪いことに、10年くらい前のSEOテクニックが「都市伝説」のようにまことしやかに語り継がれているじゃないか! いまだに、文章中にキーワードが大量に埋め込まれていたり、サイドバーやフッターにリンクがぎっしり設置されていたりするような、よくわからないページに出合うのだ。 もう今は役に立たない、検索エンジンをだますような行為をSEOだと思っている人は、まだまだいるようだ。 すべてのWeb制作会社やSEOのサービスを提供する会社にお願いしたい。 SEOの相談に来たすべてのクライアントに、このように話してあげてほしい。 それに必要なのは、検索ユーザーのニーズに応え、良い体験を提供することです。 それこそが、本来の「Webサイトを構築する」ということそのものです。 現状でも、SEOに細かいテクニックやノウハウがあ
「RFM分析」という顧客分析の手法をご存じだろうか。顧客の購買履歴から顧客を3つの軸でセグメント化して、それぞれに対応した施策を行うための顧客分析手法だ。その3つの軸は以下のとおりだ。 R(recency):最新購買日F(frequency):平均購買頻度M(monetary):累計購買金額「直近で購入があり、購入頻度も高く、累計購入金額も高い」人は最高ランクのお客様になるという考え方だ。 今回は、購入金額の条件を外して少し対象を広めにとってみる。すなわちeコマースサイトで購入頻度の高いユーザーをセグメント化して、直近の期間を集計対象にする。商品の平均単価や商材によって、購入頻度は適切に調整してほしい。 なお高額購入ユーザーでセグメントする方法は、過去にこのコーナーの記事で紹介しているので、併せて参照してほしい。 高額購入ユーザーの属性・来訪経路・購入商品の特徴をアクセス解析データで分析す
これらの相談内容に対し「そのコンテンツは本当にユーザーのことを考えられていますか?」と疑問を呈した月岡氏は、Faber Companyが提供する「自然言語処理技術により、ユーザーの検索意図を把握しアクセスを10倍にするコンテンツ企画方法」の紹介に入った。 重要なのはユーザーの検索意図(インテント)を把握することまずはコンテンツマーケティングを語る上で避けることのできないグーグルのアルゴリズムについて「グーグルの目的はユーザーの検索体験をよりよくしていくのが目的なので、日々検索アルゴリズムの最適化を行っています」と指摘し、特に「言葉の意味、検索ユーザーの意図を理解」することを目的とした「ハミングバードアップデート」の重要性を強調した。 このアップデートは、グーグルのマット・カッツ氏が「検索ワードの背後にある意味」と説明した通り、自然言語処理と機械学習・ディープラーニングを駆使し、たとえば「北
5月4日、グーグルがタイトルや説明文の表示量を増やす2016年5月4日頃から、グーグルのウェブ検索における検索結果ページのメイン領域の幅が拡大されたようです。 これにより、検索結果ページに表示されるタイトルや説明文の文字数が、日本語で次のように増えているようです。 タイトルの文字数が4文字ほど増加 これまで:28文字~31文字程度これから:32文字~35文字程度説明文も1行の長さが7文字ほど増加 これまで:42文字程度これから:50文字弱Vlexoのジョナサン・ジョーンズ氏は、これによって検索結果でのクリック率が改善したと報告しています(2日間のデータからの判断ですが)。 Google has increased the width of the search results for organic listings - has gone unnoticed(reddit)Signific
ソーシャルメディアからバズったコンテンツに集客した新規ユーザーの定着率を確認して、その後のコンテンツ制作の方向性を決めるのに役立てたいサイトによってはブログやTwitter、Facebookなど各種ソーシャルメディアから多くのユーザーが来訪することだろう。しかし面白いタイトルやユニークなコンテンツなどで集客できたとしても、それはビジネスには何の役にも立たない、一時的なアクセス増をもたらしただけかもしれない。 たとえば以前にご紹介したこちらのサイトの例では、バズった記事から他のコンテンツへの回遊はまったくなく、実質的に直帰率が100%という惨憺たる結果だった。 バズったコンテンツに押し寄せた新規ユーザーは、単なる通りすがりなのか、見込み客なのか?(第40回)ほとんどのユーザーはせっかちだ。目的以外のコンテンツまで見てもらおうというのが甘いのかもしれない。しかし、そのときに回遊してくれないとし
Webサイトを立ち上げたものの売上があまり上がらず、予算の投下が難しいサイトに対して、高速PDCAサイクルを回しながら、SEOに加えてコンテンツ改善を行うことで、月間売上が半年で16倍になったノウハウを紹介します。 ボックスティッシュ販売サイト「TAKARABAKO」の背景ボックスティッシュ販売サイトのTAKARABAKOは2014年8月にオープンした企業向けボックスティッシュ販売サイトです。製造元だからできる高品質、低価格の商品を小ロットで販売しています。ネット販売が中心でしたが、なかなか集客ができないことが悩みでした。 施策の方向性サイトオープン当初、TAKARABAKOの売り上げがあまりなかったこともあり、サイト運営や広告にかける予算が潤沢にありませんでした。そこで、予算をそこまで掛けることなくできる、次のような集客施策を2015年3月より約半年間かけて、段階的に実施しました。 第1
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