福井県の医薬品メーカーが製造した水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が混入していた問題で、出荷前の品質検査で異物の混入の可能性を示すデータが出ていたことがわかり、県は適切な再検査が行われたかどうかなど、混入の経緯や原因を調べています。一方、警察も事実関係を確認するとして14日、会社側に任意で聴き取りを始めています。 福井県あわら市の医薬品メーカー「小林化工」は、12月4日、水虫などの真菌症の治療薬として製造・販売している飲み薬「イトラコナゾール錠50『MEEK』」に睡眠導入剤の成分が誤って混入していたと公表し、自主回収を進めています。 会社と福井県によりますと、規定では薬の製造は2人で作業することになっていたものの、混入が起きた際は1人で行い、原料を継ぎ足す際に同じ室内に保管されていた主成分の容器と睡眠導入剤の容器とを取り違えたということです。 また、出荷前の品質検査では、異物が混入している