誤解してほしくないのは、私もこれからは皆さん、マスクは外せるときは外していいと思うんです。私だってこれからの桜の花見シーズン、外ではずっと着けたくないし、外します。 ただ、どうしても知っておいてほしいことが、一つあります。 それは、私のような人があなたのすぐ近くにもいるかもしれないことです。 新入社員のころ、急に そう話すのは、兵庫県に住む播磨涼子さん(54)です。 播磨さんは「潰瘍性大腸炎」という病気を長く患っています。 身を守るはずの免疫が自分の大腸を攻撃して炎症を起こし、激しい腹痛や下痢などを繰り返す国指定の難病です。 発症したのは社会人になったばかりの22歳の時でした。 子どものころからおなかをこわしたことなどなかった播磨さん、急な症状に「何かおかしい」と受診して、診断名がつきました。 病気は「難治性」で、治すのが特に難しく症状が長く続いて日常生活の負担が大きい状態だと説明を受けま