右肩上がり - 一本足の蛸の続き。グラフを再掲する。 このグラフを作ってみようと思ったのは、数日前のことだった。 何の弾みだったかは忘れたが、Twitterで次のように呟いたのがきっかけだ。 以前から、都市またはその近郊の生活環境への鳥獣被害を懸念している。現在、獣害対策は農林水産業関係がメインで、野生動物が住宅地に襲いかかってくるような事態への備えは必ずしも十分ではない。だが、農村は着実に衰退を続けていて、緩衝地帯を失った都市はいずれイノシシ、シカ、サルなどに直面することになるだろう、という懸念だ。 もっとも、鳥獣被害の恐れというのは都市郊外化の主要な問題ではない。第二次世界大戦に擬えるのに都合がよかったので、猪鹿蝶を引き合いに出しただけで、そのような「敵」を措定しなくても都市郊外化は問題だらけだ。 たとえば、シートン俗物記の[自滅する地方]シリーズを読むと、豊富な写真つきで、地方都市の
暇なので、作図してみた(ワラ)。前に(僕の)別ブログの「雑記3」の記事で、「(前略)まあ、大雑把に言うと、都市の「適正規模」が5タイプある、という話です。Richardson及びEvansの都市サイズ・モデルとか何とかです。(中略)「立地論」の本*1に紹介されていて、興味をもちました。」と書いたのだけど、その「Richardson及びEvansの都市サイズ・モデル」です。ま、下図には(5タイプではなく)4タイプしかないのだけどw、元の(正式の)図が複雑で分かりにくかったので、少し簡略化してあります。(一応、下図の「最大可能都市」が本当は2つ(限界値と平均値)あります。この「最大可能都市」と言うのも、僕の造語です。あと、横軸は対数です。) では、前回の「Googleの自動運転カー」の記事の補足をします。前回の記事の追記では、「都市は成長を続け、企業は必ず死を迎える」(アゴラ、2012年4月2
Spain nationalises Bankia as euro crisis escalates (スペイン、ユーロ危機が悪化する中でバンキア国有化) By Ambrose Evans-Pritchard Telegraph: 9:47PM BST 09 May 2012Spain has nationalised crippled lender Bankia in a dramatic move to contain the esalating crisis and restore faith in the country's management. 悪化し続ける危機を封じ込め、自国の管理への信頼を回復すべく、スペインは劇的に経営難に苦しむ銀行、バンキアを国有化した。 The forced rescue was ordered by premier Mariano Rajoy aft
関越自動車道でツアーバスが防音壁に衝突し、乗客7人が死亡した事故だが、連日の報道はツアー会社やドライバーの素性、そして規制緩和の影響についてが多くなってきたようだ。しかし、ツアー会社の違法状態は問題ではあるが、規制緩和が事故を増やしているとは言えなさそうだ。 メディアとしては、最初にガードレールの施設工事の問題などを報じてしまったのでネタ切れ気味なのかも知れないが、本質的な問題からは段々と離れていっている。 1. 規制緩和は関係ない 規制緩和後のバス事故の変化を確認したブログによると、2002年の改正道路運送法後に事業者数や輸送人員数が大幅に伸びている一方で、バスの事故件数や死傷者数は微減している。バックカメラの普及や安全運転の推進と言う要素をコントロールしたら増えているのかも知れないが、大勢に影響を与えているとは言えない。自動車はドライバーの健康状態などで偶発的に事故が起きる面もあり、不
漁業資源には共有地の悲劇と呼ばれる、毎年一定量の漁獲高であれば永続的に利益を上げられるのに、漁業資源を捕り尽くして枯渇させてしまう問題がある。だから漁獲高を管理する必要があり、その方法も総漁獲可能量(TAC)、個別漁獲割当(IQ)、譲渡可能個別漁獲割当(ITQ)と色々と考えられている。 これに関連して、個別漁獲割当による漁業資源管理が漁業再生に役立つと主張する勝川俊雄三重大学准教授のインタビュー記事がBLOGOSに掲載されていたのだが、細々とした部分で疑問が多い。TAC、IQ、ITQについて用語確認をした後に、勝川氏の主張にある疑問点を整理し、氏が隠していると思われる目的を明確にしたい。 1. TAC、IQ、ITQの違い TACは毎年の漁獲高を決めておき、漁業解禁日から制限される漁獲高まで誰でも漁業が可能な方式だ。IQは個別の漁師に漁業権を割り当てる方式で、ITQは漁業権を譲渡可能にしたも
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