政府・与党は、法人税の実効税率の引き下げのほか、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用資産構成見直しなどを検討しており、最近、株価を刺激している。しかし、これらの株価対策は本当にずっとうまく機能するのだろうか? ◆法人税減税とGPIFの運用資産構成見直しを見込んで株価は上昇。政府の株価対策はうまくいくのか?(人気ブログ「金融日記」管理人 藤沢数希氏) この原稿を書いている時点で、日経平均は1万5000円程度まで回復している。株価上昇の大きな要因は政策期待である。何度目の成長戦略なのか筆者は覚えていないが、政府が6月末にまとめる「日本再興戦略」で、法人税減税とGPIFの運用資産構成見直しが発表されるのではないか、と市場で期待が高まっている。今回は、この2つが株価にどのような影響を与えるのか解説したい。 法人税率の引き下げは、株価を恒久的に引き上げる非常に好ましいものだ。株価を決める