業績の改善が続いていることを受け、企業の間では株主への配当を増やす動きが広がり、ことし3月期決算の企業の配当の総額が初めて7兆円を超えて過去最高となりました。 企業は、稼いだ利益の中から株主に還元する配当の額を決め、毎年の株主総会で決議します。 証券大手のSMBC日興証券によりますと、東証1部に上場することし3月期決算の企業のうち、配当を前の年度より増やしたり復活させたりした企業は、全体の54%余りに当たる718社に上りました。 配当の総額は7兆600億円で前の年度より18.9%増加し、初めて7兆円を超えて過去最高となりました。 一方、ことしの株主総会では、株主側から業績の改善に合わせて配当をさらに増やすよう求める声も出ていて、企業の対応が注目されます。