経済学者 | 安田洋祐(やすだようすけ) のブログ。久々にデザインを変更しました!(2016年1月28日) 先週末にSNS経由で以下のネット記事の存在を知り、タイトルが気になったので中身を読ませて頂きました。ざっくり言うと、“使えない”経済理論への揶揄と、自身がそう思う“根拠”が書かれています。 中学校で習った「右下がりの需要曲線」は現実には存在しない――価格と需要量の真実 (小松秀樹・月刊SPA!PLUS) 著者の具体的な主張は、「教科書で習う右下がりの需要曲線(図1・左)は観察されないフィクション」で、「現実の需要データ(図2・右)を整理してみると右下がりにならない」というものです。右側の散布図は、ある商店の特定商品に関するPOSデータ(100日分)から導かれたものらしいです。 (元記事からの引用。左側が図1で右側が図2) これに対する、標準的な経済学者のコメント・反論は、「この手の批