(4月23日に共同通信社と加盟各社が構成する論説研究会において講演した内容です。その要約は徳島新聞はじめ加盟各社に掲載されました。) はじめに 参議院選挙の結果 生まれている事態の憲法論的意味 最近、とりわけ昨年の参議院議員選挙での与野党逆転以降政治的に現れている現象を私なりに憲法論的に見たらどうなるかという観点でお話をする。昨年の通常国会で憲法改正国民投票法が成立した。さあこれから論議を深めよう、自民党的にいうと改正に向けワンステップあげたところから出発しようという意気込む人も出てきたし、新聞論調も読売はじめ憲法改正に一気に突き進むと思われていた。 申し上げたいことの第一に、こういうイメージで扱われるときの憲法改正は、ほとんどメディアも運動体もたぶん頭の中の95%が9条問題に占められている。日本が安全保障政策上米国との関係で独自の軍事政策を堂々と掲げて世界に覇を唱える国になるのか、もう一
憲法をどう考えるか 2000年11月29日 仙谷 由人 「憲法をどう考えるか」というテーマで、ここ最近、考えてきたことをお話させていただきます。お手元に「憲法をどう考えるか」というレジュメがあると思いますが、思いつきを書いてみたものです。「国家と憲法」という書面に、5枚の新聞記事のコピーを付けてあります。これは、「国家と憲法」のところに書いてありますが、先般、「衆議院欧州各国憲法調査」に参加した時の感想文を、地元新聞へ寄稿したものです。もう1つは、「ドイツ共和国基本法」の、国家主権のあり様を巡る部分を抜き刷りしてまいりました。 さらに、『二十世紀をどう見るか』(野田宣雄著 文春新書)の、初めの部分だけ刷ってまいりました。本日のテーマにもなりますが、一民族一文化、一つの国家という国民国家の時代が、グローバライゼーションの下で終わり、多民族多文化、あるいはそういう広い領域を支配する権力ができつ
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