脚本家倉本聰さん(83)が、「海抜ゼロメートル」からの発想を訴える。アベノミクスによる景気を実感できず、戦争の危機さえはらんでいる日本の現状に、「みんな、ものを考えなさすぎる。上の方からの発想ではなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。海抜ゼロから考える姿勢が必要な時代に来ている」と強調した。 <雪の富良野> 雪景色が見える北海道・富良野のアトリエで、倉本さんの表情は厳しかった。今の日本の状況には暗たんたる気持ちになるという。 「未来は暗いですよ。若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。ものを考えなさすぎる。偏差値教育、知識至上主義から来ている。偏差値がいいと、いい大学に入って、会社で出世もできる。だから、知識だけを詰め込んでいる。自分で考える知恵が足りないんです」 「海抜ゼロメートル」からの発想を訴える。 「富士山で5合目までバスで行き、6合目まで
衆院選公示後、初の週末を迎えた14日、与野党各党首は各地で支持を訴えた。 立憲民主党の枝野幸男代表(53)は、「東京大作戦1014街頭演説会」と銘打った遊説ツアーを都内3カ所で行った。吉祥寺、新宿、池袋で「立憲民主党を作ったのは枝野幸男ではありません。あなたです。みなさんの戦いなんです。一緒に戦いませんか」と呼びかけた。 吉祥寺は「首相演説級の人出」(地元有権者)。新宿駅東南口の広場は満員となり、駅の階段や陸橋の歩道でも大勢の聴衆が足を止めた。各地で「枝野コール」がわき上がった。党発表の聴衆数は吉祥寺2000人、新宿2500人、池袋2000人の計6500人。党では「3カ所でいずれも2000人を超えるのは、民進党時代ではなかった反応」とした。 新宿には漫画家小林よしのり氏や元政治団体「一水会」最高顧問の鈴木邦男氏も駆けつけた。小林氏は「希望の党も自民党も保守じゃない。枝野氏の方がもっと保守。
Jリーグは9日、4日のJ1浦和レッズ-鹿島アントラーズ戦(埼玉)で侮辱的な発言をした浦和DF森脇良太(31)に2試合の出場停止処分を科すと発表した。14日のアルビレックス新潟戦(デンカS)と20日の清水エスパルス戦(埼玉)が対象。4日の試合後、鹿島MF小笠原満男が同僚のブラジル人のレオ・シルバに対し、森脇が「くさい」と発言したと主張。両者は7日にJリーグの規律委員会から事情聴取を受けていた。 差別は絶対に許されない。今回は差別的な発言ではなかったと結論付けた言い争いで、2試合の出場停止処分が科された。この判断は1つの基準として今後、重くのしかかる。 ピッチは戦いの場で、言葉のやりとりや駆け引きもサッカーの一部。言った言わないの類いは、試合中にその場で消化すべきだろう。それを裁くために審判がいる。もちろん越えてはいけない一線はある。今回の騒動で「くさい」は、そう定義付けられた。 今後、ピッチ
川崎フロンターレの男性サポーター2人組が4月25日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のアウェー水原(韓国)戦で旭日旗を掲げ騒ぎになった件で、アジアサッカー連盟(AFC)は4日、川崎Fに1年間の執行猶予付きでAFC主催試合でのホーム戦1試合を無観客とする処分と罰金1万5000ドル(約165万円)を科した。 日本協会によると日本のクラブが国際団体から無観客試合の厳罰を科せられたのは初めて。試合後に水原のサポーターが川崎F側の観客席の出口をふさぐ騒動になり、AFCは差別的な行為や観客の行動責任の規約に抵触するとした。AFCは執行猶予期間に同様の違反があった場合は無観客試合が施行され、新たな制裁も下すとした。 13年には韓国で開催された日本代表戦で同様の騒動になったこともある。AFCはこれまで厳罰には踏み込まなかったが、安全な観戦を妨げる要因になるとの判断を示した。 クラブの藁科(わらしな)
相撲界に19年ぶりとなる日本出身横綱が誕生した。「日本人横綱」でなく、「日本出身横綱」と表記するのはなぜか? 66代横綱若乃花が昇進したのは19年前の1998年。67代横綱武蔵丸はその1年後に昇進した。武蔵丸は米国のハワイ出身だが、1996年に日本国籍を取得。横綱に昇進した時はすでに日本人だった。武蔵丸以降は朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜と4代続けてモンゴル出身の横綱が誕生し、4人ともモンゴル国籍のままだ。 つまり稀勢の里は若乃花以来19年ぶりの日本出身横綱であり、武蔵丸以来18年ぶりの日本人横綱ということになる。 私も含め、メディアはなぜ「武蔵丸以来18年ぶり」と表記しないのか? 間違いではないが、武蔵丸の国籍変更の経緯を知らなければ「武蔵丸って米国人じゃなかった?」という疑問が生じる可能性があり、あの若貴の若乃花以来とした方が分かりやすいからだ。しかし私は、「若乃花以来の日本出身横綱」と
NHKの桑子真帆アナウンサー(29)が4月から、「ニュースウオッチ9」(月~金曜午後9時)のキャスターに抜てきされることが30日、分かった。同局はこの日までに4月以降のキャスター人事の方針を固め、2月上旬にも発表される見込み。 関係者によると、桑子アナは現在出演している「ニュースチェック11」(月~金曜午後11時15分)を卒業し、同番組で共演している有馬嘉男キャスター(51)とともに「ニュースウオッチ9」でメインキャスターを務めるという。現在の鈴木奈穂子、河野憲治両キャスターと交代する形で、そろって午後9時の顔になるという。桑子アナは昨年3月まで出演していた「ブラタモリ」(土曜午後7時30分)で人気を集め、同4月から「ニュースチェック11」のキャスターに就任していた。 また、「NHKニュース7」(月~金曜午後7時)のメインキャスターを務める武田真一アナウンサー(49)も、08年から9年間務
リオデジャネイロ五輪卓球シングルスの銅メダリスト水谷隼選手(27)が、タモリと日本卓球協会にまつわるエピソードを披露し、タモリが謝罪の意を込めて協会に1000万円を寄付していたことを明かした。 水谷は25日放送のTBS系「林先生が驚く初耳学!」に出演。卓球台の色が緑から青に変わったのは「タモリさんのせい」だと明かした。 このことは林修氏も知っており、タモリがかつてテレビ番組で「卓球は根暗だ」と発言して話題になったと語った。林氏いわく、タモリの発言によって、卓球協会が台の色をより明るい青へと変更するなど、イメージアップに取り組んだという。 水谷はさらに、「この件があって、『根暗といって悪かった』ということで、タモリさんから日本卓球協会に1000万円の寄付があったそうです」と明かした。
東京MXテレビ「週刊リテラシー」から送られてきた都知事選の陣中見舞いを前に、契約終了通知書を送られたことに怒りをにじませる上杉隆氏(撮影・村上幸将) 東京都知事選に出馬した上杉隆氏(48)が9日、都内で日刊スポーツの取材に応じ、東京MXテレビから生放送番組「週刊リテラシー」(土曜午後5時)の出演契約終了通知書を送られた件について激白した。同氏は、通知書には都知事選が契約終了の要因とされていたことを明かした。一方で、都知事選公示前に選挙に関与する可能性を伝えた際、番組プロデューサーが都知事選への出馬を望み、特番などの制作を持ち掛けながら選挙戦期間中の7月18日に突然、口答で降板を伝えてきたと明かした。 上杉氏によると、6月30日に番組プロデューサーに会い「選対に内々に入って(候補者の)応援をするかも知れない」と、都知事選に関与する可能性を説明した。当時は出馬まで話は進んでいなかったが、同プロ
タレントの石原良純(54)が、「厚化粧」発言で物議をかもした父の石原慎太郎元都知事(83)に代わり、小池百合子氏(64)に謝罪した。 7月31日に投開票された東京都知事選で当選した小池氏は、1日生放送のテレビ朝日系「モーニングショー」に生中継で出演。石原元知事が26日に党本部で行われた増田寛也氏の決起集会で小池氏に関し「大年増で厚化粧の女に、任せるわけにはいかないよ」などと発言したことについて、「ある意味、石原元知事らしいといいますか、そういう男性も日本にはまだまだおられるんだなぁと。せっかくこれまで功績を残しておられましたのに、今後その言葉ばっかりこれから引用されるのではもったいないなぁというふうに思いました」とチクリと刺した。 スタジオに居た良純は、「おはようございます、石原良純でございます。どうもおめでとうございます」と小池氏にあいさつ。小池氏から「お父さんに大変お世話になりました」
大相撲の元横綱千代の富士の九重親方(本名・秋元貢)が31日、東京都内の病院で死去した。61歳だった。 同親方は2015年名古屋場所を全休し、膵臓(すいぞう)がんの手術を受けた。その後は職務に復帰していたが、最近はがんの転移が見つかったとされ、闘病を続けていた。 九重親方の略歴は以下の通り。 ◆九重貢(ここのえ・みつぐ)元横綱千代の富士。本名は秋元貢。1955年(昭30)6月1日、北海道松前郡福島町生まれ。70年秋場所初土俵。75年秋新入幕。81年秋から横綱に。通算1045勝。優勝31回。三賞7度。金星3個。89年には国民栄誉賞に輝いた。91年夏場所限りで引退後、年寄陣幕襲名。92年4月に九重を襲名し部屋の師匠に。08年2月に理事初当選。広報部長、審判部長、巡業部長などを経て、12年2月から事業部長。15年名古屋場所を休場し、膵臓(すいぞう)がんの手術を受けていた。家族は夫人と1男2女。現役
東京都知事選(31日投開票)候補のジャーナリスト鳥越俊太郎氏(76)と小池百合子元防衛相(64)が、テレビ生中継で激しい舌戦を繰り広げた。 19日、同候補の増田寛也元総務相(64)とともにフジテレビ系バラエティー番組「バイキング」に出演。ともに質問を投げ掛けるコーナーで、鳥越氏が小池氏にかみ付いた。 鳥越氏 小池さんは街頭演説の中で、「病み上がりの人を連れてきてどうするんだ」と言われましたか。 小池氏 言ってないですね。 鳥越氏 ここに証拠がある。日本テレビのニュース番組でテロップが入っている(テレビ番組の画像のコピーを見せる)。 小池氏 でも、今、お元気になられてるじゃないですか。 鳥越氏 こういうことをおっしゃったかどうか聞きたいんですよ。 小池氏 記憶にないですよ。 鳥越氏 まあ、実際にはテロップに出てますからね。 小池氏 それは失礼しました。 鳥越氏 これはガン・サバイバーに対する
ダウンタウン松本人志(52)が、社会学者の古市憲寿氏(31)がインターネット番組で「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎共同代表を激怒させた騒動について、「仕掛けたところは、ナイスファイトと認めてあげてほしい」と擁護した。 古市氏は、司会を務めた19日放送のニコニコ動画「ネット党首討論」で、小沢氏に「再婚はどうなったんですか」「興味がある」と討論の課題とは無関係な質問を投げかけた。不快感をあらわにした小沢氏に対して、スタッフから渡された原稿を「これを読めばいいんですか」とそのまま読み上げて謝罪し、「それはお詫びじゃない」と小沢氏の態度をさらに硬化させた。 古市氏は26日放送の「ワイドナショー」で、「映像見返したら、すっごい失礼だった」と反省を示した。炎上した“棒読み”謝罪については、もともと自身はすぐ謝ったのに、さらに番組側から謝罪原稿を渡されたため、「謝るなら自分の言葉で謝らなきゃ
稀勢の里への期待の大きさは、数字にも表れている。今場所のNHK大相撲中継の関東地区の視聴率(ビデオリサーチ調べ)は9日目に15%を記録し、以後、15・4%、15・5%、16・1%と上昇。琴奨菊が日本出身力士10年ぶりの優勝を果たした初場所の各日を上回る数字には、「横綱候補」への関心の高さがうかがえる。 ビデオリサーチが集計する、すべてのジャンルを通じての年間の高視聴率番組30傑に、大相撲中継は過去20年間で14度入っている。初場所千秋楽(27・1%)の優勝決定戦で白鵬が朝青龍に勝利した09年までは毎年のようにランクイン。昨年は初場所14日目に22・1%を記録し、6年ぶりに30傑に再登場した。 30傑に入った14度の内訳は初場所は10度、秋場所は3度、九州場所は史上初の兄弟決定戦を若乃花が制した95年の1度。春場所、夏場所と名古屋場所はまだ入ったことがない。残り2日。稀勢の里の巻き返しがあれ
ラジオの人気長寿番組、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」(月~金曜、午前8時30分)が終了することが17日、分かった。 フリーアナウンサーの大沢悠里(74)がパーソナリティーを務め、86年にスタートした番組。30年の歴史に幕を下ろす。関係者によると、タレント伊集院光(48)が後番組のパーソナリティーを務めるという。 86年4月7日の初回放送から30年間、大沢の軽妙で、人情と愛情たっぷりなトークで中高年を中心に親しまれてきた人気番組が終わりを迎えることが決まった。関係者は4月8日の放送をもって終了のようだと説明した。
女優川島なお美(かわしま・なおみ)さん(本名・鎧塚なお美)が24日、胆管がんのため、都内の病院で死去した。54歳だった。 所属の太田プロダクションがマスコミ各社に書面で発表し、「ここに川島なお美の生前に賜りましたファンの皆様からの励ましのご声援、関係各位のご厚情に対し深謝いたしますとともに、謹んでご通知申し上げます。通夜、告別式の日程に関しましては、おってお知らせさせていただきます」としている。 川島さんは青学大在学中に芸能界入りした。ラジオ番組のDJを務め、「女子大生DJ」として話題になった。82年、日本テレビ系「お笑いマンガ道場」のレギュラーに起用され、車だん吉との「だん吉・なお美のおまけコーナー」が人気になった。 93年にはヘアヌード写真集「WOMAN」が大きな話題に。テレビのバラエティー番組「お笑いマンガ道場」に出演したほか、97年には渡辺淳一さん原作のドラマ「失楽園」で不倫関係に
16日夜に予定された安全保障関連法案の締めくくり総括質疑は、大幅にずれ込んだ。民主党など野党が「人間バリケード」で、鴻池祥肇委員長を委員会室に入れないよう通路を封鎖。怒号や悲鳴が飛び交い、早期成立を目指す安倍晋三首相は待ちぼうけとなった。 参院特別委員会が予定された第1委員会室は16日夕から、民主党など野党議員が「人間バリケード」を張り、占拠状態になった。開始予定の午後6時を過ぎても、野党の抵抗で委員会は開かれず、結局、日付をまたいだ。 理事会で部屋に入ろうとした鴻池委員長は、野党議員ともみくちゃになり、衛視に押し込まれるようにして、ようやく入室。その後5時間以上、部屋から出られない状態に。その間、委員会は、理事会、理事懇談会が断続的に続き、協議がまとまらず、何度も休憩に追い込まれた。 部屋の前には野党議員が陣取り、「散会だ」「真っ黒の違憲法案だろうが!」と、罵声を浴びせた。民主党の女性議
友綱部屋の千秋楽パーティーが、名古屋市中村区内のホテルで行われた。 十両陥落なら引退を公言している西前頭12枚目旭天鵬(40=友綱)は12敗目を喫し、陥落は決定的。打ち出し後は35度目の優勝を決めた横綱白鵬(30=宮城野)の優勝パレードの旗手を務め、遅れて参加したパーティーでは涙を浮かべながらあいさつした。 今後の進退については、師匠の友綱親方(元関脇魁輝)と話し合いを行ったことは明かした。「具体的なあれ(話)はしてないし、俺もあいさつしただけ」と明言は避けたが、「横綱が言ったり、俺が泣いたり、(師匠も)感じ取ってくれたんじゃないかな。多くを言わなくても、俺の行動を見て分かったんじゃないかな。あらためて口でも言わないといけないし」と話し、引退は決定的のようだ。
終戦70年を飾る映画「日本のいちばん長い日」(8月8日公開)の原田真人監督(66)が“前作”をぶった切った。 19日、大阪市内で行われた先行試写会の舞台あいさつに出席。岡本喜八監督で1967年公開の同名作品について「岡本監督は好きですが、あの映画は面白くなかった」と語った。 両作とも、太平洋戦争が終結した1945年8月15日に向けた混乱や、昭和天皇や内閣首脳の葛藤を描く点は同じだが、原田監督は岡本作品を「軍人が長髪だったり、軍人らしくない。昭和天皇も描かれていない。そうなるとやっぱり成立しないと思う」と批評した。 一方で自身の映画についてはこだわりを強調した。「僕が知る限り、昭和天皇を俳優が演じたのは、2005年のロシア映画『太陽』のイッセー尾形さんが初めて。昭和天皇を描ける風潮が生まれた。だから、ちゃんと気品のある昭和天皇を描きたかった」と語り、本木雅弘をキャスティング。当時の侍従も取材
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