ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (22)

  • 壁村耐三伝説の「藪の中」 - 漫棚通信ブログ版

    「見えない道場舗」で紹介されてたので、わたしも買ってきました。 ●古谷三敏『ボクの手塚治虫せんせい』(2010年双葉社、1000円+税、amazon) 作品ごとのイレギュラーな「お手伝い」から、職業としてのアシスタントが成立する移行期。古谷三敏が手塚治虫のアシスタントだったころの思い出を描いたエッセイマンガです。 知られざるエピソードがいろいろあって楽しい。内容についてはリンク先の「見えない道場舗」がくわしいのでそちらにおまかせしますが、興味深かったのが、壁村耐三伝説について。 秋田書店の壁村耐三は、「週刊少年チャンピオン」黄金時代をつくりあげた編集長として知られています。彼の功績などはこちらの記事をどうぞ。 ●【マンガ50年】「王者」の伝説(2)怒れる編集長「弱小」返上 ●【マンガ50年】「王者」の伝説(3)部数「あり得ない」急伸 壁村はかずかずの豪快な伝説の持ち主でもあります。い

    壁村耐三伝説の「藪の中」 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2020/10/25
    あー俺のブログ引用されてるわ。2020年になって初めて知った
  • 水木しげると手塚治虫 - 漫棚通信ブログ版

    戦後マンガの二大巨頭をあげるとするなら、手塚治虫に対抗するのは白土三平か、横山光輝か、はたまた水木しげるか。誰になるのでしょう。 水木しげる1922年生まれ、手塚治虫1928年生まれ。1965年、手塚治虫がW3事件で少年マガジンから離れたのち、少年マガジンの方針転換により、貸マンガから最初にひっぱられてきたのが水木しげるでした。すでに43歳、前年にガロが創刊され、貸時代の極貧から一息ついたところ。水木しげるのメジャー進出そのものが手塚治虫との因縁があったことになります。 同時代に手塚治虫という巨星が存在するわけですから、意識しないわけはない。水木しげるも手塚についてはフクザツな気持ちを書いています。 水木しげるが紙芝居を描き始めた1951年ごろ、手塚のマンガを読んで「アメリカディズニー漫画の日支店だな」と感じたと。画家になる夢をまだ持っていた水木しげるにとっては、少年マンガはすべて

    水木しげると手塚治虫 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2015/12/01
    本日朝、水木しげるサンの手塚治虫風刺漫画「一番病」の画像をちょっと紹介したが、詳しい解説がここにあった。
  • 年末マンガベストテン読み比べ - 漫棚通信ブログ版

    毎年、年末に各誌で発表されているマンガベストテンが出そろってきました。 ●『このマンガがすごい!2015』(2014年宝島社、520円+税、amazon) ●『フリースタイル28 特集THE BEST MANGA 2015 このマンガを読め!』(2014年フリースタイル、888円+税、amazon) ●『ダ・ヴィンチ 2015年1月号 BOOK OF THE YEAR 2014』(2014年KADOKAWA/メディアファクトリー、556円+税、amazon) ●『エンタミクス 2015年2月号 コレ読んで漫画RANKING BEST 50』(2014年KADOKAWA/エンターブレイン、648円+税、amazon) まず、ベストテンとは何なんでしょ、というところから。ベストテンは「賞」のようなモノだけど、「賞」とはちょっと違う。 賞の選び方はいろいろです。ひとりの選者が選ぶこともあれば、数

    年末マンガベストテン読み比べ - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2015/01/11
    自分が知らないベストテンもけっこうあったな。で、昨日 #俺マン が発表された
  • 死ぬ前に読むべき1001冊のマンガ - 漫棚通信ブログ版

    4月にはいっていちばんがっくりしたのが、米ダークホース社から発売予定だった、ミロ・マナラがアレハンドロ・ホドロフスキーと組んで描いたマンガ、『ボルジア家』。全三冊が一巻にまとめられこの4月に発売予定だったのが、突然発売が11月に延期されてしまいました。米アマゾンに予約してたのになあ。ちぇっ。 ただしそれと同時に注文してたものが到着して、これはほくほくもの。 ●Paul Gravett編『1001 Comics You Must Read Before You Die: The Ultimate Guide to Comic Books, Graphic Novels and Manga』(2014年Universe Publishing、amazon) タイトルがすげー。『死ぬ前に読むべき1001冊のマンガ』ときたもんだ。この挑戦は受けないわけにはいかない。 初版は2011年。品薄状態が続

    死ぬ前に読むべき1001冊のマンガ - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2014/05/05
    “『巨人の星』、『あしたのジョー』、高橋留美子やあだち充、こうの史代らも紹介されてます。日本マンガとして最後に登場するのは2009年『進撃の巨人』ね”
  • これも3.11マンガ『瞼の母』 - 漫棚通信ブログ版

    小林まことが長谷川伸原作で描く、絶品の股旅シリーズも第四作。これで完結だそうです。 ●小林まこと/長谷川伸『瞼の母』(2014年講談社、1095円+税、amazon) 長谷川伸は、昭和初期から戦後まで活躍した小説家/劇作家。「股旅もの」というジャンルを開拓し、それらは映画や演劇でくり返し演じられ、その作品やセリフは歌舞伎のそれと同様に、日人の共有財産というべきものになりました。 だってTVなどがない時代、田舎にやってくる旅芝居の演目は長谷川伸、素人芝居(昔は多かったそうです)の演目も長谷川伸。戦地で兵隊たち自身が演じる余興も長谷川伸作品だった、と長谷川自身がエッセイで書いてます。 今回は『瞼(まぶた)の母』。ご存じ番場の忠太郎が生き別れの母に会いに行く、というお話。っても、すでに娯楽の第一線から引退してしまった長谷川伸作品は知られてませんかそうですか。 長谷川作品はその名ゼリフが有名です

    これも3.11マンガ『瞼の母』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2014/03/27
    まさにことし1月1日から、原作・長谷川伸の作品はパブリック・ドメインとなり、青空文庫で公開&公開準備中です。、http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1726.html
  • 吸血鬼殺人事件『白暮のクロニクル』 - 漫棚通信ブログ版

    どういうマンガが好きなのかと問われて個別のことはともかく、一般化して話すならこれはもう、魅力的なキャラクターがステキなストーリーをくりひろげるマンガ、であるわけですね。この二者のどちらが欠けても成功しない。 ストーリー/プロットについてはマンガに限ってどうこういえるものではないのでおいといて、マンガにおけるキャラクターは特殊です。なんつっても、紙の上に描かれた線の集合であるところの何か、なんですから。しかもそれが複数のコマにわたって「演技」らしきものをくりひろげ、総合的にマンガのキャラクターとして認識される。これらを大きく含めてわたしたちはキャラクターとして受け入れています。 ひとが演じる演劇や映画テレビならキャラクターは「姿形」+「会話」+「演技」ですが、マンガなら「姿形」+「会話」+「作者の演出による演技らしきもの」となります。つまりすべては作者のコントロール下にあります。 というこ

    吸血鬼殺人事件『白暮のクロニクル』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2014/02/04
    “キャラクターたちのバカ会話がねー、『究極超人あ~る』以来の伝統芸のようなこのバカ会話が楽しくて楽しくて”
  • 紙か電子か『ナナのリテラシー』 - 漫棚通信ブログ版

    フィクションとしておもしろく、ルポルタージュとしておもしろく、メタ的におもしろい。 ●鈴木みそ『ナナのリテラシー』1巻(2014年KADOKAWA/エンターブレイン、650円+税、amazon) ●同キンドル版1巻(2014年鈴木みそ、税なし400円、amazon) 書影左が紙の、お値段は650円+税。書影右はキンドル版で、ご存じのとおりアマゾンの電子書籍は日国に税金を払っていませんので税抜きじゃなくて税なし、さらに価格設定がお安く400円となっております。 この二冊、発行/発売が異なってて、紙のKADOKAWA/エンターブレインから。キンドル版は、著者人「鈴木みそ」が販売しています。 書影イラストは、著者のとしてはめずらしく美少女+花が散るバックという、なんてあざといんでしょ、と驚くようなデザイン。ねらってるな。それはそれとして、発行/発売元が違うのに同じデザイン。さて、なぜ

    紙か電子か『ナナのリテラシー』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2014/01/27
    “ふたりがコンビを組んで、混迷の現代日本ビジネスシーンに切り込み…最初のミッションは、出版不況で売れなくなった中堅どころのマンガ家「鈴木みそ吉」を、電子出版を利用していかに再生させるか”
  • 年末ベストテンは賞なのかブックガイドなのか - 漫棚通信ブログ版

    マンガ読者にとって年末のお楽しみ、今年もベストテンの時期です。まずは『このマンガがすごい』と「ダ・ヴィンチ」1月号が発売されました。 ●『このマンガがすごい! 2014』(2013年宝島社、500円+税、amazon) ●「ダ・ヴィンチ」2014年1月号(2013年KADOKAWA、562円+税、amazon) あらダ・ヴィンチの書影がない。ジャニーズが表紙のせい? この時期になるといつも思うのですが、マンガの年間ベストテンってむずかしいですよね。 映画やミステリのベストテンならいいんですよ。作品としてきちんと完結しているものを評するんだから。でもマンガは連載したものをつぎつぎと単行化したものを対象にしてます。しかもその連載が数年、十数年以上持続することもあり得る。これを評価するってのは、そうとうに無理なことをしてます。 つまり映画やミステリのベストテンの評者は、これは十年に一度の傑作だ

    年末ベストテンは賞なのかブックガイドなのか - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/12/10
    “映画やミステリ…はその年だけ、一期一会の作品だからこそ成り立つお話です。ところがマンガ…初年度にある傑作を推すとするでしょ。翌年この作品はまだ連載中。十年に一度の傑作なんだから翌年もこの作品を推す”
  • 「セデック・バレ」原作マンガ『霧社事件』 - 漫棚通信ブログ版

    霧社事件をご存じでしょうか。霧社は台湾の中央部に位置する地名。霧社事件は、日統治時代の1930年におこった大規模な抗日暴動事件です。武装した台湾先住民により日人136人が殺害され、その後日軍や警察の鎮圧作戦により、壮絶な戦いの結果、最終的に先住民1000人が死亡するという経過をたどりました。 くわしくはWikipediaなどを見ていただくとして、この事件が2011年に台湾映画化され、日でも年公開されました。今はレンタルショップにもDVDが並んでますね。タイトルは「セデック・バレ」。台湾では大ヒットして各国映画祭にも出品されています。製作にはジョン・ウーの名がありますし、日からも俳優やスタッフが参加してます。→(映画公式サイト※) 監督/脚のウェイ・ダーションは、霧社事件を扱った一冊のマンガとの出会いがこの映画を作ることになったと語っています。それじゃそれはどんなマンガなのか

    「セデック・バレ」原作マンガ『霧社事件』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/11/25
    「監督/脚本のウェイ・ダーションは…一冊のマンガとの出会いがこの映画を作ることになったと語って…それはどんなマンガなのか。じつはこの本、かなり以前に邦訳されているのです」
  • 映画原作『ウルヴァリン』の珍ニッポン - 漫棚通信ブログ版

    テレビ放映するたびに見てしまうのが映画「ラストサムライ」。わたし映画館でも見ましたが、これ好きで好きでたまらん作品なのです。 よく描かれているようでも微妙にどこか違う感がただよう「日」がねー、すごく好きなんですよ。横浜か東京かわからない微妙な都市と遠景に見えるお城。奇妙な奇妙な宮城。日には存在しなさそうな植物や山や荒野。日人俳優が多く出ていて立ち振る舞いがそれなりだから、なおさら美術や演出の微妙さがめだつところとか。 映画「パシフィック・リム」で東京が破壊されますが、あのビル街の日語看板が何か違う。その感じに似てますね。極端なトンデモ日も好きだけど、この微妙さもいいなあ。 なぜこんなにちょっと違う日が好きなのか。われながらひねくれてるようにも思います。日に関しては自分のほうがよく知ってるぞ、という上から目線の優越感もある気もします。 でも根は、完全な理解なんてありえない、と

    映画原作『ウルヴァリン』の珍ニッポン - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/09/15
    “ヤクザのボスが住むのは「お城」。庭にはでかい大仏が鎮座してます…ヤクザの手下として雇われてるのは当然ニンジャ集団で、歌舞伎役者は突然カタナで襲ってくる”
  • 『ザワさん』完結 - 漫棚通信ブログ版

    gryphon
    gryphon 2013/05/07
    『少ないページ数でストーリーがどんどん展開するわけではなく、そこで描かれるのは日常のスケッチ。叙事でもなく叙情でもなく叙景とでもいうべきか。しかしその形を続けながら作品全体として大きな流れを形成』
  • 手塚的なものとは『ブラック・ジャック創作秘話』 - 漫棚通信ブログ版

    はじめは一巻完結だと思ってたのですが、続いてますねー。 ●吉浩二/宮崎克『ブラック・ジャック創作秘話 手塚治虫の仕事場から』3巻(2013年秋田書店、648円+税、amazon) この巻には、手塚のアシスタントだった石坂啓・高見まこの体験談、秋田書店編集者・阿久津邦彦の話、手塚治虫と孫悟空の話、の三話を収録。 わたしも手塚関連の文献はひととおり押さえているつもりだったのですが、手塚先生のエピソードはいくらでも出てきますね。それだけ巨人であり、奇行のひとでもあったということでしょう。 今回感心したのは孫悟空というキーワードで手塚の人生を切りとった「手塚治虫と6人の孫悟空」。こういう視点もあったか。読みものとしてよくできてました。 ただしそれぞれの作品の掘り下げは浅い。って、それぞれを追求するようになると、マンガじゃなくて研究書になっちゃいますね。 手塚治虫の功績、あるいは後世に与えた影響と

    手塚的なものとは『ブラック・ジャック創作秘話』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/05/07
    『手塚治虫の功績、あるいは後世に与えた影響というのはいっぱいありすぎて挙げていくのがタイヘンなのですが、まずマンガでは「悲劇の導入」、これでしょう』
  • 今度はイギリスだっ『ゴリアテ』 - 漫棚通信ブログ版

    人は「ゴリアテ(英語読みでゴライアス)」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。 アニメ「天空の城ラピュタ」に登場する空中戦艦? 『野田ともうします。』の主人公野田さんがしりとりで「りんご」の次に言ってしまうもの? いやいや日人でもダビデとゴリアテぐらい知ってますって(今、速攻Wikipediaで調べました)。ゴリアテは旧訳聖書に登場するペリシテ人。3メートルの身長をもつ巨人です。ユダヤとの戦争中、のちにユダヤの王となる若き羊飼い、ダビデに倒されます。このときダビデが使ったのが石投げ器。体の小さなものが、勇気と技で大きなものに勝つ、という寓話でもあります。 このゴリアテのエピソードを描いたマンガ。 ●トム・ゴールド『ゴリアテ』(金原瑞人訳、2013年パイインターナショナル、1900円+税、amazon) 出版社よりご恵投いただきました。ありがとうございます。 B5判でハードカバー、全二色

    今度はイギリスだっ『ゴリアテ』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/03/27
    「…本書はゴリアテが主人公として描かれたマンガ。 ゴリアテはひとなみはずれた巨人ですが心やさしい人物。じつは戦闘より事務仕事のほうが得意だったりします。そういう彼が上司の計画でただひとり最前線に…」
  • 中国的ベストセラー『ひとりぐらしも5年め』 - 漫棚通信ブログ版

    書店に行くと、ビニールのかかっていない、シュリンクされてないマンガ、の棚があります。益田ミリとか『ダーリンは外国人』とか、女性に人気のオシャレ系というかイラスト系というかエッセイ系というか、そっち方面のマンガが棚にずらっと並んでます。 こういうマンガがヒットしますと、ロングセラーになるみたいですね。そこそこ評判になっても、数年、早ければ数か月で書店から消えてしまうマンガもあるというのに、それとは対照的。 たとえばこれ。 ●たかぎなおこ『ひとりぐらしも5年め』(2003年メディアファクトリー、980円+税、amazon) 初版が2003年発行で、私の買ったのが2012年発行の23刷。ここ十年、おそらく途切れることなくずっと書店の棚にささっていたのでしょう。すごいなあ。 内容はエッセイコミックというかイラストエッセイというか。20代女性が東京でひとり暮らしを始めると、買い物や炊事がどんな感じに

    中国的ベストセラー『ひとりぐらしも5年め』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2013/03/12
    「中国で知らないうちに人気になっている日本人」というのもたくさんいるんでしょうね・・・まあ日本でも10年間本が増刷され23刷って相当なもんだけど。
  • 「シャーロック」マンガ化 - 漫棚通信ブログ版

    世間一般ではまだまだマイナーな話題だと思いますが、英BBC制作のTVドラマ「シャーロック」が一部で大人気です。 コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」シリーズはヴィクトリア時代から第一次大戦後にかけて書かれました。現代にいたるまで大人気のキャラクターで、この時代を書くフィクションにはどうしてもホームズを登場させたくなる。最近の日作品なら伊藤計劃/円城塔「屍者の帝国」とかね。 ホームズは史上もっとも多く映像化されたキャラクターと言われてます。誰も数えてませんがきっと世界中のマンガ作品にもたくさん登場してるに違いない。わたしが今ぱっと思いつくのは、萩尾望都「ポーの一族」シリーズの『ホームズの帽子』。出てくるのはホームズ自身じゃありませんが彼と同時代の人物です。 ホームズは登場する作品によっては「その時代の」探偵であることもありました。ホームズ役者として超有名なベイジル・ラズボーン主演映画

    「シャーロック」マンガ化 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2012/10/15
    「シャーロック」、日本の雑誌でマンガ化されました。角川書店「ヤングエース」で2012年11月号から第一話「ピンク色の研究」が連載開始…日本よりも海外のファンサイトで評判になってるらしいです」
  • 幸福で不幸な『鉄腕バーディー』完結 - 漫棚通信ブログ版

    ゆうきまさみ『鉄腕バーディー』終わっちゃいましたねー。 ●ゆうきまさみ『鉄腕バーディー EVOLUTION』13巻(2012年小学館、524円+税、amazon) 『鉄腕バーディー』が全20巻。タイトルを変えた続編『鉄腕バーディー EVOLUTION』が全13巻。連載期間は10年におよびます。 12巻が発売されたときに全巻読み直して、最終13巻を読んだ上でもう一回全巻読み直し。いやーつくづく傑作だった。最終13巻の第3話までは。 一部ではジャンプのバトルものを少年マンガの「王道」と呼ぶ向きもあるようですが、歴史的にはバーディーのほうがよほど王道でしょう。 手塚石森以来のSFである。探偵対怪盗という古典的な構造をもち、正義対悪の戦いである。明朗活劇で、ストーリーとギャグのバランスが抜群。ちょっとエッチでオタク要素もはいってる。ほらほら王道じゃないか! 銀河連邦の女性捜査官バーディーが、地球に

    幸福で不幸な『鉄腕バーディー』完結 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2012/10/02
    なるほど、残念な結末の展開ばかり目に付いたが、ここまで(掲載誌を何度も変えて)やれただけでも奇跡に近い、というのはあるかもしれない。
  • あれから一年 - 漫棚通信ブログ版

    あの日から一年。震災を語るマンガがいろいろと登場しています。 日で特異に進歩し広く普及した「マンガ」という形式が、日全体を巻き込んだ大災害を題材にするのは当然といえば当然でしょう。災害はなお現在進行形で、落ち着いたわけではぜんぜんない。しかしだからこそ、これを描きたいという意欲と責任感が、作家や出版社にはあるようです。 ただしマンガ表現としての虚実のレベルはさまざま。 ●しりあがり寿『あの日からのマンガ』(2011年エンターブレイン、650円+税、amazon) ●槻月沙江『震災7日間』(2011年プレビジョン/角川グループパブリッシング、1300円+税、amazon) ●いましろたかし『原発幻魔大戦』(2012年エンターブレイン、660円+税、amazon) ●鈴木みそ『僕と日が震えた日』(2012年徳間書店、590円+税、amazon) ●吉浩二『さんてつ』(2012年新潮社、

    あれから一年 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2012/03/27
    漫棚通信(@mandanatsusin )氏が紹介する震災を描いた漫画。自分は分かる範囲でそのリストを作成しているhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20110810/p3ので、あとで追加したい
  • オヤジの秘めたる想い『鶏のプラム煮』 - 漫棚通信ブログ版

    マルジャン・サトラピのBD作品は日でも商業的に成功したようです。彼女の出世作『ペルセポリス』(※)のアマゾンでのカスタマーレビューは、この原稿を書いてる時点で23件なのだからすごい。あの作品は第三世界を代表するマンガ、という意味をこえて世界的な普遍性を持った傑作でした。 で、彼女の新しい邦訳作品がこれ。 ●マルジャン・サトラピ『鶏のプラム煮』(渋谷豊訳、2012年小学館集英社プロダクション、1800円+税、amazon) 出版社よりご恵投いただきました。ありがとうございます。 原著は2004年に発行。アングレーム国際漫画祭で2005年の最優秀作品賞を受賞しています。また2011年にはサトラピとヴァンサン・パロノー(別名ヴィンシュルス)の手で実写映画化されました。 今回は『ペルセポリス』みたいな長編じゃなくて小品。サトラピの他作品と同じくモノクロで80ページちょっと。主人公はイラン、テヘラ

    オヤジの秘めたる想い『鶏のプラム煮』 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2012/03/06
    そうか、ベルセポリスの人の新作か・・・あの作品はイランを知るすばらしい作品だったな。自分も読んだが、イラン攻撃が噂に上る今こそ紹介刷るべき作品かも
  • ちょっと難問系マンガ試験(解答編その1) - 漫棚通信ブログ版

    ●前回からの続きです。 (A)こうの史代『夕凪の街 桜の国』(2004年双葉社、amazon)が発売されて、すでに七年もたつんですね-。いや時の流れは速いわ。 問1は誰でもわかる問題。このシーン、大きなフォントで表現されたセリフは、声が大きいことを示しています。ただしこれはすべての場合にあてはまるわけではありません。 人物と比較して、あるいは前後のフキダシ内フォントの大きさと比較して、フォントが大きければそれは大声、小さければ小声です。しかし単に大きなフォントが使用されているだけでは大声ではありません。柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』などがそうですね。 問2。マンガのセリフによく使われる、かなは明朝体(アンチック体)+漢字はゴシック体(ゴチック体)という形式を、「アンチゴチ」と称するそうです。 アンチゴチの起源は昭和初期にまでさかのぼるそうですが、マンガ雑誌でアンチゴチが一般的になったのは

    ちょっと難問系マンガ試験(解答編その1) - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2011/10/22
    Q:あなたが、作者にアドバイスする編集者だったら?「もっと分かりやすい演出にしましょう」というか、「このさりげない伏線がいいですね!グーです、これでいこう!」となるか?
  • 第15回手塚治虫文化賞 - 漫棚通信ブログ版

    日の朝日新聞朝刊で第15回手塚治虫文化賞が発表されました。 ●マンガ大賞:『JIN -仁-』村上もとか、『竹光侍』松大洋/永福一成 ●新生賞:荒川弘『鋼の錬金術師』 ●短編賞:山科けいすけ『C級さらりーまん講座』『パパはなんだかわからない』などサラリーマンを描いた一連の作品に対して 大賞は作品に、新生/短編賞はひとに授与されるみたい。今回は完結した長編が賞をもらってるのが特徴ですね。ハガレンのどこが新生かというのはさておき、受賞作にとって今年は最後のチャンスだったわけです。 大賞の二作はともに時代劇でした。『竹光侍』は、わたしの昨年度ベストワン。娯楽性と芸術性がともにきわめて高いレベルで同居している傑作。日マンガが到達した頂点みたいな作品なので、みんな読んだほうがいいです。 『竹光侍』はその華麗な絵やテクニックで読者をねじふせてしまうのですが、『JIN -仁-』はその対極みたいな作品

    第15回手塚治虫文化賞 - 漫棚通信ブログ版
    gryphon
    gryphon 2011/05/12
    5月2日に発表だったのか。忙しくてチェックできてなかった。選ばれたのはアレとアレね・・・まあ新聞社が主催だしね・・・