東京都は23区東部に水道水を供給している浄水場で改良工事を終え、これらの地域でもにおいの原因となる物質を取り除いた水が供給されるようになりました。 東京の水道水を巡っては、昭和40年代から50年代にかけてカビのにおいやカルキ臭がするなどの苦情が寄せられたため、東京都は順次、浄水場を改良するなどして新しい技術で水を処理し、これまで23区のほぼ半分の家庭ににおいの原因となる物質を取り除いた水を供給しています。 こうしたなか、23区東部に水道水を供給している葛飾区にある金町浄水場でも改良工事が終了し、東京都の猪瀬知事などが出席して記念の式典が開かれました。 この浄水場では、江戸川から引いてきた水を浄化するにあたって、新たに殺菌効果があるオゾンを水中に放出し、臭いのもととなる藻などの有機物を細かく分解していきます。 さらに微生物を多く含む活性炭に水を通すことで有機物を取り除き、においを大幅に抑える