【ソウル=吉田敏行】大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)副社長(40)が同社機に搭乗したところ、客室乗務員のサービスを叱責し、出発を遅延させていたことが8日、判明した。 聯合ニュースによると、韓国国土交通省は8日、法令違反の有無について調査に乗り出した。 同社などによると、趙副社長は米ニューヨークの空港で5日、韓国・仁川(インチョン)に向かう同社機のファーストクラスに搭乗。客室乗務員が袋のままナッツを渡したことについて「なんてサービスをしてるの」と叱責し、機内サービスの責任者に機内から降りるように指示した。乗客の意向を確認後、ナッツを皿に載せて出すのが正しい方法だったという。 機体は滑走路付近まで移動していたところを引き返し、仁川到着は11分遅れた。航空関係者によると、通常、乗務員を降ろす権限は機長にあり、趙副社長の「越権行為」と批判も出ている。趙副社長は大韓航空を中核とする韓進グループ会長の長