左翼の中には、「革マル派」や「中核派」 などのように、 「新左翼」といわれ暴力的行為に走る団体もある。 ●もう半世紀も前、暴力でこの世をひっくり返し、共産主義国家を打ち立てようと本気で思っていた一団がいた。彼らは暴力をゲバと言い換え、機動隊を渡り合うときはゲバ棒と称する角材を持ち出した。いま、閣僚の座に就く福島瑞穂もその一人だった。 ●彼らは調子に乗って、より破壊力のある兵器を模索した。それで赤軍派は普通のゲバ棒の倍も長い角材を持ち出した。彼らはその新兵器を手に明治公園に登場した。中核や革マルがいぎたなくヤンキー座りしてべちゃくちゃやっているのをよそに、白手拭いで顔を隠し、直立不動の姿勢で長いゲバ棒を槍のように押し立てて整列していた。 ●角材の長さを競ったところまではまだ可愛らしさもあったが、やがて彼らは、暴力革命にはもっとすごい武器が必要だと思い始める。赤軍派と京浜安保共闘が野合した連合