16年にわたりミシュラン二つ星を獲得している、銀座の名店「てんぷら近藤」。 店主の近藤文夫さんが、このたび上梓したのが『完全版「てんぷら近藤」主人のやさしく教える天ぷらのきほん』(世界文化社)だ。 本書は、家庭で「極上天ぷら」を作るためのガイドブック。50年余り天ぷら作りにかかわってきた達人が培ってきたノウハウを、惜しみなく披露した1冊に仕上がっている。 フライパンがあればいい 本書の冒頭で近藤さんは、天ぷらとは「蒸し料理」だと説く。なぜなら、「ころもという膜で素材を包み、熱い油の中で『素材自身の水分で蒸すように火を入れる』料理」だからという。薄力粉をまぶしてからころもで包むのも、油から取り出して余熱を加えるのも、素材を蒸すための処置。だからでき上がりはみずみずしく、本来の風味が生きる絶品となる。 また、調理道具は、直径26~28cmの厚手のフライパンが最適だとも。これは、面積が広くて一度
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