親が育てられない子供を受け入れる慈恵病院(熊本市)の「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)が運用開始から10日で2年となるのを前に、同病院の蓮田太二理事長は7日、「まだまだ『悩めるお母さん』が社会に多く存在し、いつでも相談できる機関設置が急務」とするコメントを発表した。 赤ちゃんポストは設置当初、賛否をめぐって大きな議論を呼んだが、病院に届く意見で否定的なものはほとんどなくなったという。蓮田理事長は「私どもの『命に対する思い』が皆さま方にご理解いただけたのではないか」としている。 ポストの運用状況については、設置から昨年3月までに17人の乳幼児が預けられ、障害のある子や両親が外国人だったケースがあったことも既に明らかになっている。