世界中から有識者が集まり地球環境保全に対する情報通信技術(ICT)のあり方について議論するセミナーイベント「ICT・CIO・環境・ITガバナンス2008」が11月7日に早稲田大学で開かれた。基調講演にはシャープの町田勝彦会長が登壇し、エネルギー削減に向けた自社の取り組みを紹介した。町田氏は「日本人の粘り強さがあれば温暖化問題は解決できる」と力を込めた。 同社が大阪・堺に建設中(2009年に稼働開始予定)の液晶パネル新工場は、地球環境に配慮した工場として知られる。「堺コンビナートの挑戦」という町田氏の言葉通り、17の関連会社が立ち並ぶ敷地内には最先端の環境技術が惜しげもなく活用されているという。 その1つが太陽電池を用いた太陽光発電システムだ。太陽電池とは光エネルギーを直接電力に変換する電力機器のこと。コンビナートの各工場の屋根上などに太陽光発電システムを設置し、コンビナート内で自家消費電力
