ドイツ北部ウォルフスブルクにあるVWグループの本社/Krisztian Bocsi/Bloomberg/Getty Images ロンドン(CNN) 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は87年の歴史で初めてドイツの複数の工場を閉鎖するかどうかを検討している。中国の電気自動車(EV)メーカーとの競争が激化する中、コスト削減を推し進める狙い。 世界最大規模の自動車メーカーである同社は2日、声明で、自国ドイツでの工場閉鎖の可能性を排除できないと述べた。同社が「将来に備える」ための他の措置には1994年以来施行されている労働組合との雇用保護協定の終了も含まれる。 VWグループのオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は「欧州の自動車業界は非常に厳しく深刻な状況にある」とし、「経済環境の厳しさが増す中、新たな競合企業が欧州市場に参入している。特に製造拠点としてのドイツは競争力の面でさらなる遅れ