[トークショー「日本サッカーの進歩と問題点」 サッカージャーナリスト養成講座 主催)より抜粋] とりわけ饒舌になる時がある。日本サッカーについて語る際は。 サッカー王国ブラジルから来日して40年近くが経つ。彼の足跡はそのまま日本サッカーの歩みと重なると言って良い。苦しい時代も、華やかな時代も、目にしてきた。だからこそ日本のサッカーが発展するために必要な要素を熟知している。 時に辛辣になる。鋭利な刃物のように、手厳しく切り捨てることも惜しまない。 一刀両断に酷評することも多々あるが、しかし、悪意ではない。そこに存在するのは、長年寄り添ってきたからこそ胸に居座る、日本サッカーの躍進を願う純粋たる愛情だ。本当の意味で日本のサッカーが文化として根付き、世界に追い付くには激しく鞭打つ必要があると確信している。 すべては日本サッカーが強くなるため――その信念に基づいて彼が語り尽くした日本サ