ロシアの軍事侵攻や米中対立にもつながる、「現代史の裏側」で暗躍するスパイについて池上彰氏が解説。ウクライナのサイバー戦略が奏功した背景には、国内にいたロシアのスパイ網の摘発がある。AI(人工知能)やITの進化で激化する、各国の情報戦、スパイ合戦について、“スパイオタク”の池上彰氏が解説した『世界史を変えたスパイたち』(日経BP)から抜粋・再構成してお届けする。 ここでは、諜報活動について基礎から解説しておきましょう。諜報活動には「オシント」「シギント」「ヒューミント」の3類型があります。 オシント(OSINT)とは「Open-Source Intelligence」の意。「オープンソース」つまり、新聞や雑誌、テレビなど誰でも見たり聞いたりできる公開情報をもとに分析することです。これなら読者のあなたにも可能ですね。ただし、単に情報を大量に集めたところで、それだけでは役に立ちません。その情報か
![池上彰氏「ウクライナには旧ソ連のスパイが大量にいた」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1c326f8cc7a6824bc59587358fc548f79d848556/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Fgen%2F19%2F00462%2F022100019%2Ffb.jpg)