本コラムは2005年11月11日、日経ビジネスEXPRESS(現・日経ビジネスオンライン)に公開したものである。その当時、複数の証券取引所が相次いでシステム障害を起こし、それについて多数の新聞記事が出た。それらを読んで思わずむっとし、一気に書き上げた。再掲するにあたって読み直すと、我ながら面白く書けているが、「一体、何を言いたいのか」と思う読者もおられるかもしれない。今さらではあるが、何を言いたかったのか、改めて考えてみたので、冒頭に書き添えておく。 本コラムに込めた意図は3点ある。まず第1は、紋切り型の新聞報道への批判である。第2は、マスコミ報道への防衛策を読者が考える際のヒントにして頂くことであった。マスコミがどのように行動するかを知っておくために、拙稿は役立つのではないかと思う。もっとも、広報担当者や経営者にとっては百も承知の内容かもしれない。第3は、書いていいかどうか迷うが、読者に
![最大最難の「メディアリスク」(2)システム障害を巡る記事の書き方、教えます](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)