バンクーバー五輪フィギュアスケート女子シングル。今回の得点に疑問を持ち、フィギュアスケートの技に興味を持った方に、是非知っておいて欲しいことがあります。 ネット上では以下のような評価を見かけることがあります。 「浅田選手は難しい技にチャレンジしてみせ、一方、ヨナ選手は簡単な技で堅実に稼いでみせた」 と。 浅田選手のトリプルアクセルはとても難しい技です。1試合3回は前人未踏。現世代で回転不足なしに跳べるのは彼女一人だけ。人間離れした高難度のジャンプであるのは異論の挟みようがありません。 しかし、ヨナ選手のジャンプ構成を簡単な技と評するのは、ハッキリと言えば的外れもいいところです。以下、説明しましょう。 女子選手が連続ジャンプの2つ目に3回転ジャンプを跳ぶのは、男子でいえば4回転ジャンプに相当する高難度技に相当します。 その中でも最高難度のルッツジャンプから跳ぶ「3ルッツ+3トウループ」を跳べ