和平合意の履行状況を確認する会合後に南スーダンで行われた視察にて。スーダン軍(左2人)と南スーダン人民解放軍(右から2人目)の参加者。敵同士が並ぶのは珍しい。右端が筆者 政情不安や経済停滞によって混迷が続く現代社会に必要なのは、「答えがない状態に耐える力」だという。 国連や米軍で10年以上、平和構築に携わってきた筆者が、豊富な知識と経験をもとに「未知の不安」に向き合いながら自分らしく生きる術を教えてくれる。 米軍の特殊部隊の「最難関試験」とは? 米軍の特殊部隊の採用試験でもっとも難しいのは、射撃技術や格闘能力の試験ではなく、人里離れた道をただひたすら走る課題だといいます。 その理由は、27kgの軍事装備を身に着けて走らなければいけないからではありません。事前に「何km走るのか」を教えてもらえないからです。 5kmでいいのか、20kmなのか、はたまた50kmなのか? そのため、受験者の“戦略