トップ コラム ソウル便り AAN発 一線から アジア人記者の目 研究拝見 新刊から ニュース リンク English AJWフォーラムから バックナンバー>> 中国主導のインフラ投資銀行、ブレトンウッズ体制への挑戦なのか 津上俊哉(つがみ・としや)/現代中国研究家 2014年11月10日 津上俊哉さん 中国の手で、新しい国際金融機関アジアインフラ投資銀行(AIIB)が来年設立されることが内定したようだ。この銀行は、アジアで各国に跨(また)がる交通インフラなどの整備を促進して、域内各国の「互連互通」を進めていくことを目的としている。昨年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の折りに、中国の習近平国家主席が提唱し、東南アジア、中央アジアなどの途上国の賛同を得て、現在設立準備中だ。第1ステージではアジア諸国だけで設立し、当初資本金の500億ドルの約半分は中国が拠出するが、第2ステージで
参考消息(新・9号・20130129) 東洋学園大学教授 日本のお正月が終わったが、中国の春節は今始まった。CCTV夜7時の全国ネットワークニュースは、毎日数千万人の帰郷大移動=「春運」関連が5分間以上を占める。 本来は中国の内政、社会、米中関係などに関する注目記事を取り上げるつもりだったが、山口公明党代表ら日本側重鎮の相次ぐ訪中で、せっかく島の問題を「次世代に任そう」との機運が出てきたので、今回は「棚上げ」論に関して自分が集めた歴史的資料を整理して紹介したい。 中国側の「棚上げに関する暗黙な了解」に関する資料 1972年9月の国交正常化交渉で周恩来・田中角栄の両首脳が行ったやり取りについて中国で次のような披露がある。 人民網121012国紀平論文(日本語版) http://j.people.com.cn/94474/7975352.html そのうち、玄葉前外相の説明に対する反論の部
APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議開催中の北京で日中首脳会談が行われた。カメラの前では、習近平主席は、「お会いできて光栄です」と言う安倍晋三首相に一言もなく、ぶすっとしたまま。会談時間はわずか25分、2往復の対話を行っただけとか。習主席は心底、安倍首相と会いたくなかったのだな、という印象だ。安倍首相も、そんな相手となにも無理して会わなくてもいいだろうに。正直、この会談を見て、おお日中関係改善だ、めでたい、と明るい気分になれない。 おそらく日中の外務当局者同士は、当人たちの不機嫌などお構いなく、なんとか会談を実現させようと四苦八苦したのだろう。ボス同士が一度くらい会わないと、子分たちも顔を合わせずらいということかもしれない。 会談前に発表した異例の「四つの原則に関する合意文書」は、その官僚たちの苦労が玉虫色に輝くものであった。有体に言って、25分の不機嫌な会談よりも、この合意文書発
笑顔を武器にのし上がった習近平主席――なぜ安倍首相を嫌うのか?笑顔を武器にしてこんにちの地位までのし上がった習近平国家主席なのに、なぜ日中首脳会談の握手場面であそこまで頑なに笑顔を拒んだのか?その背景には安倍首相を信頼しない習近平の心の内がある。それを読み解く。 ◆16年にわたって囚われの身となった父親、習仲勲習近平は1953年に北京で生まれた。中華人民共和国(現在の中国)(新中国)が誕生したあとに、父親の習仲勲(本来の文字は員に力)(しゅう・ちゅうくん)が北京(旧称:北平)に近づいたことから「近平」という名が付けられた。 習仲勲(1913年~2002年)は新中国誕生(1949年)後、国務院副総理(副首相)にまで上り詰めた革命第一世代だ。革命第一世代とは、毛沢東や周恩来、あるいはトウ小平らとともに、中国共産党による国家を誕生させようとして戦った世代のことを指し、初期のころはその軍隊を「紅軍
★(1) 「中国漁船が近年、日本近海でマグロの乱獲をしていると報じられてきましたが、数年前から赤サンゴの密漁も業界内で大問題だったのです」 こう語るのは、サンゴの「原木」入札が行われる高知県内のサンゴ業者だ。 東京都の小笠原・伊豆諸島周辺に、200隻を超える中国漁船が押し寄せた。戦争映画をほうふつさせる映像に、国民は騒然とした。ただ、日本の領海や排他的経済水域(EEZ)での、中国漁船による赤サンゴ密漁は今回が初めてではない。 昨年11月、中国・福建省の漁船が、海上保安庁に拿捕(だほ)されたことが報じられている。沖縄周辺や長崎・五島列島にも出没していたが、多勢に無勢なうえ、中国漁船は罰金を支払うと密漁を再開させる。生態系を壊しかねない勢いで採りまくる中国漁船を、日本は無力なまま事実上、放置してきたのだ。 「宝石サンゴ」と言われる類の色は、赤、桃、白など約20種類。中でも、中国系の富裕層に人気
どういう意味? 「道徳」「倫理」「良識」のことをいいます。 もう少し詳しく教えて モラル(moral)は、「道徳・道義的な」「教訓」などを意味する英語から来ています。現実社会や実人生に対する態度や気持ちのありようをいい、法的根拠による拘束力をもたないもので、宗教のように超越者との関係においてではなく、人間相互の関係において「善悪の判断を伴う感性」のことをいいます。モラルというときは、特に「現実生活に即した道徳」という点がポイントです。 どんな時に登場する言葉? どこにでも登場します。ビジネス・法律・政治などの分野で、最近とみに聞かれるのは、「モラルハザード」という言い方でしょう。「モラルハラスメント」、「情報モラル」といった使われ方も多くみられます。エッセイや小説などに「私のモラルに反する」といった表現もよく見られます。 どんな経緯でこの語を使うように? モラルは早くから使われてきたカタカ
メキシコ南西部ゲレロ(Guerrero)州アカプルコ(Acapulco)の国際空港近くで、教員養成大学の学生43人が殺害されたとされる事件に抗議し、警察の機動隊と衝突するデモ隊(2014年11月10日撮影)。(c)AFP/PEDRO PARDO 【11月11日 AFP】メキシコ南西部ゲレロ(Guerrero)州で今年9月に教員養成大学の学生43人が襲撃され、麻薬組織の構成員らが43人全員の殺害を供述した事件に怒ったデモ隊が10日、同州のリゾート地アカプルコ(Acapulco)の国際空港に向かって行進した。デモ隊は途中警察と衝突し、空港に通じる道路が一時通行できなくなった。 行方不明になっている43人の親らと、同じ大学に通う学生らが主導したこのデモには数千人が参加した。デモ参加者らの多くは、バットや金属パイプ、なたなどで武装していた。 ある治安当局者の話では、この空港へのデモ行進を阻止しよう
「中国人たちが読めるだけの本が足りません。なぜ、よい本を作れないのですか?」 最近、中国の習近平国家主席(61)が、自国の出版関係者らと会った席で口にした言葉だ。中国出版関係者らは、「よい本をより多く作り、海外の良書も積極的に輸入したい」と答えた。国内出版会社各社にとっては、耳寄りな話しだ。さらに10日、韓中自由貿易協定(FTA)の妥結が宣言され、両国の文化交流が拡大されるだろうという見方が多い。政府は、中国内の「出版韓流」増進対策を本格的に進めることにした。 ●韓中出版会社が企画段階から合弁して「本」を作る 韓国出版文化産業振興院は、「韓中適合型キラー出版コンテンツを開発する案を進めている」と、11日明らかにした。来年から、韓国出版会社と中国出版会社を選んで、人文や実用、自己啓発書など、20数種類の本を共同で製作する計画だ。これまで、国内出版会社各社は、中国語の翻訳出版権(著作権)を、中
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