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前の記事 リッター111キロ:独VW社『XL1』の系譜(1) NASAのソーラーセイル衛星、帆の展開に成功(動画) 次の記事 子どもの知能:遺伝と環境と経済レベルの影響 2011年1月27日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Jonah Lehrer 双子の赤ちゃん。画像はWikimedia 親が子育てに関して行なう選択や決定にはどれだけの影響力があるのだろうか。多くの親は、幼稚園や保育園の選定からテレビゲームの方針まで、さまざまな事柄の選択が子供の将来に深く影響すると考えている。彼らの考えでは、大人は彫刻家で、子供たちは素材なのだ。 しかし、知能から自律力までさまざまな特徴を測定するテスト結果から、家庭環境が持つ影響力は、遺伝やピア・グループ(友人関係)の持つ影響力よりも小さいことがわかっている。多くの親は自分が彫刻家だと思っ
将棋の羽生善治名人らプロ棋士が直観的に次の一手を選ぶ際、アマチュアにはない脳の神経回路の活動があることを、理化学研究所や富士通などのチームが突きとめた。この直観を導く回路は普通の人にもあるが、長年の訓練で上手に使えるようになると考えられる。21日の米科学誌サイエンスで発表する。 理研脳科学総合研究センターの万小紅(ワン・シアオホン)研究員らは、日本将棋連盟の協力で羽生名人らプロ棋士28人とアマチュアの有段者34人に、機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)装置の中に入ってもらい、瞬時に状況を判断する際の脳の活動を調べた。 この結果、プロだけが活発に働く大脳の領域が二つあることが分かった。一つは、実戦的な序盤や終盤の盤面をみたときに活発になる頭頂葉の後部内側にある「楔前部(けつぜんぶ)」。駒を無意味に並べた盤面やチェスでは活動は低かった。 もう一つは、次の一手を直観的に選ぶ際に働く大脳基底核
来たれ理系女子−。「お堅い」「難しそう」と、何かと女子に敬遠されがちな理系。そんな女子の誤解を払拭しようと、来年、山形大学工学部(米沢市)で興味深いセミナーが行われる。現在活躍している美しき「理系マドモワゼル」たちが、実際に自分たちの「日常」を紹介し、理系の魅力を語ってくれるのだという。 とっても興味深いイベントは、「目指せ!理系マドモワゼル 理系女子力UPセミナー」。セミナーを立案した同大の日出間るり研究員は「女子学生が肩肘を張らずに研究をやっていけるモチベーションを作るため、第一線で活躍している新進気鋭の女性研究者に研究や日常的に考えていることを話していただきたい」と話す。 「お堅いですね」といいたいところだが、日出間さんはとってもソフトな語り口。実際、所属する工学部でも女性は少ないという。山形大の日出間るり先生 「理系でも、女性がいるのは化学や生物の分野。体力的に負担の少ない数学や電
当たり前だと思っている「自由」だけど、実は流れに逆らってでも守らなきゃいけないもの、なのかもと考えさせられます。 コロンビア大学教授のティム・ウー氏が、書籍『The Master Switch: The Rise and Fall of Information Empires』を発表しました。その中でウー氏は、20世紀に生まれたさまざまな情報技術には、ある共通の「サイクル」が見られると主張しています。 彼によれば、革新的な情報技術は、誕生当初は誰もが自由に使えるのに、ある段階から市場をコントロールしようとする企業が現れます。やがて技術は中央集権化され、一部の企業が「マスタースイッチ」を握るような状態になってしまうのです。ウー氏は、オープンなプラットフォームと言われるインターネットも、実際はそんなサイクルの上にあるのではないかと問題提起しています。 ウー氏の指摘した「サイクル」は、たとえばア
【ドクター・ポスドク問題】 平成23年度採用分特別研究員書類選考結果一覧(PDF) – JSPS Twitterで聞いてびっくりして、読んでみました。・・・え?学振DC1とDC2は第一次内定が全部出揃ってるのに、学振PDだけは第一次内定が全てゼロ??? 何じゃそりゃあと思って読み進めるとこんなことが書いてありました。 ※PDについては、現時点においては平成23年度予算の状況が未定であるため、書類選考による「不採用者」以外は、12月下旬の政府予算案が確定後に採否の結果 (「内定」、「補欠」又は「不採用」のいずれか)やその後の手続き方法等について通知する予定です。 そう、確か記憶が間違ってなければ学振PDは他の「若手研究育成」系の予算と一緒に政策コンテストに回っていたはずで、それでまだ予算が確定していないみたいなんですね。この分でいくと僕の来年度分(継続)の科研費若手Bも怪しいかなぁ・・・。
社団法人情報処理学会(会長:白鳥則郎)は、コンピュータ将棋でトッププロ棋士との公開対局を望むべく、社団法人日本将棋連盟に対し挑戦状を送りました。 対戦は今秋から順次実施予定であり、具体的な日時・対戦場所は決定次第広報いたします。 ●本件に関するFAQ 挑戦状 社団法人 日本将棋連盟 会長 米長 邦雄 殿 コンピュータ将棋を作り始めてから 苦節三十五年 修行に継ぐ修行 研鑚に継ぐ研鑚を行い 漸くにして名人に伍する力ありと 情報処理学会が認める迄に強い コンピューター将棋を完成致しました 茲に社団法人 日本将棋連盟殿に 挑戦するものであります 平成ニ十ニ年四月二日 社団法人 情報処理学会 会 長 白鳥 則郎 社団法人 情報処理学会 会長 白鳥 則郎 殿 挑戦状確かに承りました いい度胸をしていると その不遜な態度に感服仕った次第 女流棋士会も誕生して三十五年 奇しくも同年であります 今回は初
裕福な研究室では高額顕微鏡を1〜2年ごとに買い替え、型落ちになった機器は使われずに放置――。こんな研究室での無駄の実態が若手研究者らのまとめで分かった。行政刷新会議の事業仕分けでの厳しい指摘を受けて実態を反省、科学技術研究の強化をめざした提言をまとめた。 まとめたのは約1500人が参加する神経科学者組織の有志。約170人が回答したアンケートでは、9割が研究費の仕組みや使い方に無駄があると指摘した。 問題点として、年度末には「研究費を全部使い切るように事務から強い指導がくる」「不要な物品や高額機器を購入することも多々ある」。「輸入機器は中間マージンで現地価格の2〜3倍、場合によっては4倍近い値段」などがあった。 解決策として、実際に研究をする若手も加わった研究者組織を作り、開かれた議論によって無駄の排除と効率化を進める一方、重要な研究予算は削らないしくみが必要と指摘。複数年度にまたがっ
理系女子の生活や生き方・働き方をめぐる疑問や悩みを自分の大学・研究室・職場以外の理系(出身)の女性同士で、本音でありながらも、ポジティブな雰囲気で話し合える場として、「理系女性Cafe 」を開催します。 第1弾として、1月〜2月に東京・京都・大阪で開催決定! 理系大学院生・学部生、理系出身で企業・研究機関にお勤め、また子育て真っ最中の先輩理系女子方皆さんの参加をお待ちしています! ちおん舎 (地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅 徒歩3分) http://www.chikichi.co.jp/ 「温故知新の縁創空間」として、古い商家を会場として利用させていただける素敵な空間です。 【アクセス】 京都市中京区衣棚通三条上ル突抜町126 地図は上記Webサイト、「アクセス」をご覧ください。 ・理系(理・工・農・医歯薬など)在学の女子大学院生、女子学部生 ・理系(理・工・農・医歯薬など)大
中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先日、某所にて、人文社会科学から自然科学まで、いろいろな学問分野の先生たちが集まる機会があった。「僕以外」は、その領域で素晴らしい成果をあげている研究者の方ばかりで、第一線を走っておられる方ばかりだった。 会合の休み時間、ランチを食べながら、ふとしたことから、みんなの話題になったことが、これである。 「最近、論文がだんだんと読まれなくなってきているよね。」 誰かがふともらした、この一言に、異領域の先生方が、皆、一様に「うんうん、そうだよなー」とうなづいたのは、とてもびっくりした。ひとつの領域に固有に存在する問題ではなくて、みんなの問題なのかもしれないな、と直感的に感じた。 ▼ 繰り返して言うが、彼らはそれぞれの分野
景気の二番底も懸念される中、新年を迎えた。デフレ、マイナス成長、少子高齢化…。日本の厳しい現状を表現する言葉には事欠かない。 しかし、暗い話ばかりではない。日本には未来を切り開く「技術」という武器がある。資源の乏しい日本がその技術力を磨き上げて戦後の荒廃から立ち上がったように、「100年に1度の危機」によって企業が身をすくませる陰で、力強く芽吹こうとしている技術がある。 「日経ビジネス」では2010年1月4日号で「日本を救う未来の技術」と題する特集をまとめた。その連動企画として、日経ビジネスオンラインでは、識者の意見、注目技術の動向などを掲載する。 第1回目となる今回は、1973年にエサキダイオードの発明でノーベル物理学賞受賞をした江崎玲於奈氏(現横浜薬科大学学長)のインタビューをお届けする。
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2009年11月から始まった,行政刷新会議による科学予算への「事業仕分け」の結果は,学術や人材育成の将来に,甚大な影響を与えかねない。これを憂慮し,各学会からの声明や,10大学理学部長会議からの緊急提案が発信されるとともに,ノーベル賞・フィールズ賞受賞者による緊急討論会(小柴ホール,11月25日),立花隆氏を招いての講演会(同,11月27日),濱田総長による全学説明会(11月27日),岩澤康裕名誉教授の呼びかけによる主要19学会の合同記者会見(12月4日)などが開かれ,また理学部学生有志によるアンケートや署名活動などが展開された。こうした行動の一環として,理学系研究科・理学部では,下記の声明を公表し,また学生・院生のご父兄に声明文を郵送申し上げ,広くご理解とご支援をお願いしている。こうした各方面の取り組みにより,「仕分け」による負の影響が最小限に留まることを,切望するものである。 次世代を
行政刷新会議による「事業仕分け」に関しての見解 2009年11月25日 慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 2拠点、「幹細胞医学のための教育研究拠点」拠点リーダー 岡野 栄之と、「In vivo ヒト代謝システム生物学拠点」拠点リーダー 末松 誠 からの 共同声明 ------------------------ 平成21年9月16日に鳩山内閣が発足し、従前の政権運営の基本方針が一新されました。これに伴い、行政刷新会議の事業棚卸し(いわゆる事業仕分け)において、科学技術予算に対し、種々の縮減や見直しという方針が決定されつつあります。 事業仕分けの中で指摘されていたように、長年の慣行や縦割り行政の弊害によって蓄積された非効率的な支出を削減しなければならないことは間違いありません。また、多くの国民の方々にとっては、今回の仕分け作業ではじめてそのような研究分野があったことを知り、短期的な経
メールマガジンの巻頭言に、日本学術振興会特別研究員(DC1)の内内定をもらっているという修士の学生さんに寄稿していただいた。 仕分けに巻き込まれた当事者の声は貴重だ。 こちらでお読みいただきたい。 追記:許可をいただき、全文を掲載します。 みなさま、はじめまして。 都内大学院修士2年学生の者です。 昨日榎木様よりご依頼を受け、今回このメールマガジンへ原稿を書かせていただきました。 僕は10月28日付で独立行政法人日本学術振興会から、 「書類選考の結果、特別研究員へ面接を免除して採用する予定」という旨の通知を受けました。 つまり、来年度からの学振採用予定者です。(1月上旬に正式に内定を受けるはずでした。) 当事者の現在の心境を少しでも知っていただくため、今回の件に関して僕が感じていることを以下にまとめます。 学振DC採用内定予定通知を受けて、僕は家族、友人そして恋人と喜び合っていました。 そ
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