記者をしていると、取材相手から「飲みに行きませんか?」と誘われることがある。そして酒の席で情報提供してくれることがあるが、そのネタは食うべきなのか、それとも食わぬべきなのか。記者と取材相手の関係について、ジャーナリストの烏賀陽弘道さんと窪田順生さんが語り合った。 窪田:全国紙は政治部、経済部、社会部といった縦割り組織の中で、うまく記者の力を生かしきれていないのではないでしょうか。もっと柔軟で自由度が増す組織にするだけでも、かなりよくなると思う。 あと国会担当の記者であれば、国会を担当して20年、事件担当の記者であれば、事件を担当して30年といった記者を集めて、プロフェッショナルな集団を作ればいい。何事も平均的にできる記者をつくろうとするからおかしな話になる。そのなかで優秀なジャーナリストになったらなったで、今度は「管理職」にする。これはもったいないでしょ。 烏賀陽:全国紙の記者は“腐っても
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