歩行リハビリの支援にロボット技術を活用しようという動きが広がるなか、荷物の運搬作業などの負担を軽減するアシストスーツの技術を応用した機器が注目を集めている。関西のスタートアップ企業がそれぞれの独自の技術を組み合わせて開発。ワイヤを伸縮させて関節の進展を促すほか、シンプルな構造で着脱も容易という。次代の技術を追求する若き会社を訪ねた。 ワイヤ技術活用 「モーターでのワイヤ伸縮で、アシスト力を生み出します」。7月28日、大阪市内で開催された「大阪府理学療法学術大会」で、スタートアップ企業「INOMER」(イノマー、奈良市)が開発中の歩行リハビリ用ウエアラブルロボット「プロトH」が公開された。 脳血管障害などによる後遺症で半身がまひした患者向けの機器。イノマーの特徴はワイヤ技術を活用したウエアラブルスーツの開発。シンプルな構造で高い効果を生み出すことを目標とする。「力と技のアシスト」をテーマに4