仕事や家事に追われて十分な睡眠時間が確保できない……。寝付きが悪い、途中で目覚めるなどで寝た気がしない……。こんな悩みを持つ人は多いだろう。睡眠不足が積み重なる「睡眠負債」の怖さに注目が集まっているが、そうした状態になると、集中力が低下したり、疲れやすくなったりするだけでなく、様々な体への影響があるという。その一つが、肥満のリスクが高まることだ。早稲田大学と花王の研究により、そのメカニズムが分かった。研究を行った早稲田大学名誉教授の内田直さんらに話を聞いた。 睡眠時間が短いと活動時間は長いのに太りやすい 体重の増減は、エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れたときに起こる。そして、睡眠時は活動量が少ない分エネルギー消費量が少なく、起きているときは活動量が多い分エネルギー消費量が多い。つまり、以下のように考えるのが自然なように思う。 睡眠時間が短い → 活動時間が長い → エネルギー消費量が多
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