少し旧聞になるが、VISAやMASTER、Dinersなどのカードの情報が米国のカードシステムズ・ソリューションズから漏洩し、6万8000枚ものカードが不正利用されてしまうという事件があった。日本の利用者のカード情報も少なからずが流出しており、実は私が使っているカードのうちのSuicaビューカードからも「お客様のカード情報が流出してしまいました」と連絡があった。もちろんカードは再発行され、実害はまったく生じなかったのだが、カード番号が変わってしまったことによる不都合はいくつかあった。 それはともかく、これらの流出カードの多くは、ロシア・東欧圏に流れていることが各国の捜査当局で確認され、メディアでも報道されている。かつてアイデンティティセフト(なりすまし)事件が大流行したころから、カード情報の闇市場といえばロシア・東欧圏が中心だった。東欧あたりに置かれているウェブサーバには、ウェブベースのク