1: 基本となる8つの正規表現 2: 正規表現とは何か/ワイルドカードとの違い 3: 冒頭/末尾にマッチするメタ文字とセキュリティ、文字セットの否定と範囲 4: 先読みと後読みを極める 5(特別編)|と部分マッチのワナ 6: 文字セットのショートハンド 7: Unicode文字ポイントとUnicode文字クラス 8: 対象の構造を意識した「適度にDRYな」書き方(本記事) 9: .*や.+がバックトラックで不利な理由 10: 危険な「Catastrophic Backtracking」前編 ⚓対象の構造を意識して正規表現を書く 日本語のような自然言語を対象とする場合、初めのうちはついつい「マッチすればそれでいい」的な正規表現を書いてしまいがちです。そういうときの気持ちになって、わざと雑な正規表現を書いてみます。 例: モビルスーツ(ジオン公国軍)の型番にマッチする正規表現: /(MSM|Y