国連総会の第1委員会で22日、大量破壊兵器の討論があり、中国は第2次世界大戦中の旧日本軍による化学兵器などの問題を取り上げ、「人類史で最も野蛮で残虐な記録だ」と批判した。日本側は反論し、両国の主張の応酬となった。 中国の傅聡・軍縮大使は「今年は反ファシスト戦争勝利の70周年」と紹介。「不完全な統計」と断ったうえで、旧日本軍は化学兵器を「中国で1131回以上使った」と、細菌兵器については「民間犠牲者は120万人に達し、広島と長崎の原爆犠牲者の4倍だ」と主張した。 これに対し、日本の佐野利男・軍縮大使は「この討論は別段の意図で過去の出来事を集中論議する場でない」と中国の姿勢に疑問を示し、化学兵器の使用回数については「疑問の余地がある。旧日本軍が関わっていない戦闘地が含まれ、誇張されているかもしれない」などと反論した。 同委員会では20日にも中国が日本のプルトニウム保有を批判した。中国は今春の核