加藤勝信1億総活躍担当相は21日の記者会見で、内閣府が実施した保育士の賃金に関する調査の結果を公表しない考えを示した。調査は、2日に閣議決定された1億総活躍プランでの処遇改善策に反映させる目的で実施。「統計的にどう評価するか問題があり、内部資料として使う」と述べた。 内閣府によると、2月から市町村を通じて全国の保育所を対象にサンプル調査を実施。ただ3月末ごろまでに回答を得た4千~5千人分の保育士の、賃金の改善状況にばらつきが大きく、その後も精査を続けたものの「誤解を招きかねない」として公表見送りを判断した。急きょ実施したため、手法に問題があったという。