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ＮＨＫの取材班が、震災直後から、カメラを担いで取材をした時の手記。 2万人弱の方々が亡くなっているが、その一人一人に悲しい物語がある。 ただただ、頭をたれるのみ。 特に、若い高校生などが、明るい表情をしていながら、その裏に大変な悲しみ、心の傷を負っていることに、心が痛む。 特別の言葉ではないが、石巻の宝来館のおかみさんの言葉。「ふるさとってやっぱり人かもしれない。たぶんここに住んでいる人がふるさと。だけど、この風とか松とか、空気とか、自然とかあって、そしてそこにいる人がふるさとだと思います。私たちは、ふるさとで、ふるさとをつくって、待っています。」（ｐ１６３） 宝来館は、震災直後に行ったことがあるので、再開していることがうれしい。少しずつでも被災地に元気を与え続けたい。

大船渡市三陸町綾里で、求職者が自分たちで仕事を作り出す取り組みが始まっている。震災をきっかけに離職した２人を含む市民４人が、ＮＰＯ法人ワーカーズコープ（東京）大船渡地域福祉事業所（今井一貴所長）として、先月下旬に豆腐屋を起業した。 昨年度の県の被災求職者等雇用人材育成事業で集まった同市内の４人が「働く場を自分たちでつくる」という同法人東北復興本部のプロジェクトに参加。埼玉県などで豆腐作りの訓練を重ねた。 働く人には笑顔が広がる。同市立根町の舟野真紀さん（３５）は「豆腐作りは慣れてきたが、まだまだ追求しなくては。みんなで助け合いながら楽しく働ける」と充実の表情を浮かべる。震災前、スーパーの総菜製造部門で働いていた同市盛町の佐藤公精さん（５９）は職場が被災し、自宅も大規模半壊して離職した。「前向きな気持ちで働けるのが楽しい。安全安心の豆腐を作る」と意気込む。 営業時間は午前１０時～午後５時。火

女川町、中心地再生策の一環　宅地以外も買い取りへ 宮城県女川町は東日本大震災で壊滅状態となった中心部の再生に向け、土地区画整理事業の対象地域で店舗跡地や空き地、駐車場などの買い取りを進める。被災土地の買い取り対象は災害危険区域の指定を予定する地域の宅地だけだったが、国の「緊急防災空地整備事業」を活用し拡大する。買い取った土地は公共用地に充てる。 　空地整備事業は区画整理事業を進める際、緊急避難用の空き地や道路などを整備するための制度。区画整理事業の認可を受ける前の用地取得が条件で、土地の用途を問わず、自治体は買い取ることができる。 　女川町が中心部で計画する区画整理事業は約２２６ヘクタールで、空地整備事業の対象は３７ヘクタール。町はこのうち２８ヘクタール程度の買い取りを見込む。かさ上げ・造成される土地についても所有者が希望すれば応じる方針。 　金融機関の抵当権が設定されていたり、相続登記手

焦点　古里に戻らない（下）住宅支援、積極策採れず 大崎市が市外からの避難者向けに開いた交流会で、ソーセージ作りを楽しむ参加者ら。内陸の自治体はさまざまな生活支援に取り組む 石巻市が、仙台市に避難している被災住民向けに開いた情報交換・交流会＝９月、仙台市宮城野区中央市民センター 東日本大震災の津波で被災した岩手、宮城両県の沿岸市町村から避難者を受け入れている内陸部などの自治体が、ジレンマを抱えている。定住希望者向けに災害公営住宅を整備しようにも、沿岸部から人口流入を促す面があり、復興に取り組む沿岸自治体への配慮も必要だ。積極的に住宅支援を掲げるわけにはいかず、慎重な姿勢が目立つ。 ◎内陸自治体、悩む／人口流出、沿岸部に配慮 ＜「繊細な問題」＞ 　「同じ体験をした人たちに会えてうれしい」。大崎市が１４日、沿岸部などから避難している被災者支援として市内で開いた交流会。２０人が思いを語り合い、ソー

２２日午前４時５分頃、大阪市此花区北港２の市道で通行人の男性から「水が漏れている」との１１０番があった。 府警此花署員が調べたところ、市道に面した「協同組合大阪廃酸処理センター」の貯蔵タンク（３００立方メートル）のバルブから硫酸の廃液が漏れ出していた。けが人などはなかった。 発表によると、硫酸は濃度約１０％。市道上に約３０メートルにわたって広がっていた。同センターと市道の間にあるブロック塀が、幅約１０メートルに渡って崩れ落ちており、同署はブロック塀が硫酸により腐食して崩れたのではないかとみて調べている。

野田政権発足後初の国政選挙となる鹿児島３区補欠選挙（２８日投開票）は、２９日に召集される臨時国会での解散をめぐる攻防にも影響を与えるとあって、与野党ともに総力戦で臨んでいる。自民党は安倍晋三総裁誕生後初の国政選でもあり「圧勝」で政権奪還に弾みをつけたいのに対し、与党系候補は政党色を消し「弔い合戦」を演出する。永田町の政争に隠れ、九州電力川内原発（鹿児島県薩摩川内市）など地元密着の政策課題の議論は手薄い。　「ここには立派なオゴジョ（娘さん）がおられますねえ。皆さん、今度の補選は自民、公明両党を支持するか、民主党を支持するかの選挙なんですよ！」　自民党の若手のホープ、小泉進次郎青年局長は投票日前最後の日曜日の２１日、薩摩川内市で党公認候補、宮路和明氏の街頭演説に登場。ご当地方言で地元女性の心をくすぐりながら、補選を次期衆院選の前哨戦と位置づけ、支持を訴えた。　自民党は勝利することで「世論は早期

生活保護を受ける人が２１０万人を超えた。かかる費用は年間３兆７千億円にもなる。 　高齢化の影響が大きいが、問題はまだ働ける年齢層で受給者が増えていることだ。 　社会の大きな変化が根本にある。経済のグローバル化が進んで、製造業の安定した仕事が少なくなる一方、低賃金の非正規雇用が増える。… 豊富なコンテンツをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする（会員の方）無料登録で気軽にお試し！ サービスのご紹介は こちら