阪神・淡路大震災では、救助された人35000人のうち、約80%の27000人は、家族や近所の人に助けられたという。(p4) この地域の防災力を、従来の自治会とか町内会、さらには地縁で参加する消防団という仕組みを越えて、考える必要があると思う。 都市の中では、自治会や町内会に入らない、マンション住民、さらには、事業所や学校、病院、福祉失せ津など、地区というエリアをとらえれば、防災に関係する様々な人たちがいる。 従来の自治会のようなピラミッド型の組織には入っていないが、そのエリアには確かに居住し、生活し、働いている人たち、この人たちを、地区の有志がまとめていく、連携をしていく、いざとなったら助け合う、ゆるやかなグループづくりをする、そういった発想が必要なのではないか。 特に、事業所や商店のような、資金力と若者がいるような組織が中心となってエリア防災を引っ張っていく仕組みを考えたい。 これが地区