批評家・編集者の永山薫さんによる書籍『増補 エロマンガ・スタディーズ ─「快楽装置」としての漫画入門』が、4月9日に、文庫レーベル・ちくま文庫より発売された。 本書は、これまで数多くの作品が生まれてきた、日本のエロマンガにおける歴史や現状、さらにはエロマンガに向けられる「欲望」や多様化するジャンルなど、日本のエロマンガを網羅した1冊。表紙は、エロマンガを中心に活動するマンガ家の新堂エルさんが手がけている。 本格的にエロマンガを論じた希有な本 『増補 エロマンガ・スタディーズ ─「快楽装置」としての漫画入門』は、2006年に発売された同書籍の増補版。これまでに、エロマンガについて論じた本や評論が少ない中、1970年代以降のエロマンガ史を一望した、唯一無二のエロマンガの評論本として大きな話題を呼んだ。 改訂と加筆が加わったのは、約40ページにもわたる「21世紀のエロ漫画」と題された補章部分。
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