難病で肝移植手術を受けた直後に17歳で亡くなった新潟県燕市の岡村可奈子さんの詩「笑顔を忘れないで」が歌になり、22日、母校の市立燕南(つばめみなみ)小学校の6年生全員が合唱した。 山形の合唱団がコンサートで披露するなど、病苦や厳しい境遇に負けずに笑顔で生きた少女の詩に共感が広がっている。 6年生の代表が「笑顔を絶やさず前向きに頑張った可奈子さんの遺志を受け継ぎ、心を一つにして歌います」とあいさつ、33人が体育館のステージで、全校児童らを前に2か月間練習した曲をピアノ伴奏に合わせて元気に歌いあげた。児童の横で可奈子さんの祖母・和子さん(71)が遺影を胸に、涙ながらに聴き入った。 可奈子さんは胆道閉鎖症で、医師は生後間もなく「成人まで生きられない」と宣告。両親は子育てに絶望して離婚し、家を去り、和子さんに育てられた。入退院を繰り返しながら、14歳のとき家族や友人らに支えられて生きる自分の