日本相撲協会の理事選挙(1日投開票)で、立浪一門の大島親方(62)=元大関・旭国=が落選したことを受けて、同じ一門の安治川親方(36)=元前頭・光法=が2日深夜に協会に退職届を提出する意向を明らかにしたが、急きょ翌3日夜になって、東京・両国国技館で立浪一門の理事、友綱親方(57)=元関脇・魁輝=とともに会見し、退職の意向を撤回した。安治川親方は「一門のご厚意で残ることになった」と説明したが、貴乃花親方の理事当選を巡って角界は思わぬ余波に揺れている。 2日の会見で、安治川親方は「一門の親方に大変迷惑をかけた。自らのけじめとして退く覚悟です」と、退職届を出す理由を説明した。立浪一門では2日まで厳しい「造反者探し」が行われていた。心理的に追い込まれた安治川親方が告白し、退職せざるを得ない事態になったという構図が浮かび上がる。 立浪一門は1日に国技館に幹部が集まったが不満が収まらず、翌2日午前にも