矢板市から塩谷町を経由して日光市を結ぶ民間の路線バスが突然運行を休止し、主に通学に利用してきた高校生らに支障が出ている。運行していた矢板市内の会社の社長は「資金的に継続することができなくなった」と説明。以前から国や県などに運行の困難さを伝えていたが、解決策を見いだせなかったという。 国土交通省栃木運輸支局などによると、矢板市のJR矢板駅と日光市高徳の東武鬼怒川線新高徳駅間約26キロと、矢板市中心部を走る計2系統の路線バスが21日から休止した。前日に休止の届け出が同支局にあったという。 この2系統は2002年に一般乗合旅客自動車運送事業の許可を受けて路線バスの運行を続けてきた。会社の社長によると、先代社長だった父が4月に亡くなって会社を継いだが、経営的に路線バスを維持できる状態ではなかったという。