西武線で昨年12月まで運行していた人気漫画「銀河鉄道999」のラッピング電車を復活させようと、原作者で漫画家の松本零士さんらの実行委員会が今年7月に製作費の出資を呼び掛けたところ、期限までに目標金額に届かず、取り組みを断念した。 寄せられた出資金は全額返金するという。 同線では2009年5月からラッピング電車を運行していた。車両更新に伴い廃止されたが、ファンの声を受け、沿線のまちづくり団体が中心となって実行委を設立。西武線沿線在住の松本さんが名誉委員長に就いた。今年7月から、2999万円を目標に資金集めを始めた。出資額に応じてラッピング車両の一番電車への乗車(1万円)や、松本さんとの昼食会(10万円)などの特典を設けた。しかし、今月29日の締め切りまでに集まった金額は約565万円にとどまった。