学力が低い、治安が悪い、寿命が短い……。東京都足立区の「悪いうわさ」を検証しつつ、実は暮らしやすい区の魅力を紹介する本「足立区のコト。」(彩流社、1944円)が出版された。地元在住25年という著者の舟橋左斗子さん(56)は「引っ越しを考えている人はぜひ」と同区への移住を勧めている。 大阪出身のフリーライターの舟橋さんは、結婚を機に東京に住むことに。下町を見て回るうちに、宿場町の雰囲気を残す千住の町にひかれた。「活気があって、よそ者も歓迎してくれる…
![出版:本当は住みよい? 足立区の「悪いうわさ」検証本 - 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d2960e44023a1f7261103c04422ba43a69c112b8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2018%2F08%2F02%2F20180802k0000m040136000p%2F8.jpg%3F1)
薬物依存者の自立を支援する民間リハビリ施設「ダルク」の当事者たちが、立ち直りへの過程や課題をまとめた「ダルク 回復する依存者たち--その実践と多様な回復支援」を発刊した。全国に広がる運営組織の代表10人による共著で、関係機関との連携など、地域で異なる活動を紹介。設立から30年以上の歴史を踏まえ、薬物依存症対策の最前線が垣間見える一冊だ。【飯田憲】 ダルク初の回復施設は、1985年に荒川区に開設された。元依存者のスタッフらと共同生活を送り、グループ討論やボランティア活動などを通じて社会復帰を促す。施設は現在全国約90カ所に上る。
情報提供: 【きだてたく文房具レビュー】機能性か遊び心か、両極端な2冊のノート 今年の春、『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)という書籍を出させてもらった。タイトルそのまま、この10年のうちに発売された文房具の中で、最も社会的に影響力のあった文房具は何か? を考える、ちょっと変わった内容の文房具本である。文房具に興味がある方なら興味深く読める本なので、ぜひご覧いただきたい。 で、そういった重要度とは別で、この10年でいちばん“多様化した文房具”ってなんだろう? と考えた時、まず思い浮かんだのは、紙のノートだ。 ↑ノート多様進化のさきがけ、コクヨ「ドット入り罫線ノート」 ただ何かを書き留めるだけの紙を束ねた冊子として、長年使われていたノートだが、2000年代後半に東大合格者のノートを分析して作られた「ドット入り罫線ノート」(コクヨ)以降、ただ書くだけでなく、勉
同質性に甘んじることなく自分だけの幸せを作り出す ◆『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』トミヤマユキコ・清田隆之/著(左右社/税別1400円) ◆『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』前野隆司・著(カヴァー・トゥエンティワン/税別1500円) 先日、日経新聞の全面広告の「さよなら、おっさん。」が物議を醸した。NEWS PICKSというウェブメディアの広告だが、「おっさん」の牙城ともいうべき日経に。なんとも刺激的である。「おっさんは差別してもいいのか?」とさらなる物議を醸すこととなった。 同じことを女性に向けたら「女性差別」と言われる世の中だ。「おっさん」とは日本社会の中で強者を占める人たちの象徴なので、かろうじて許されるのか?
今週の新刊 ◆『やっぱ志ん生だな!』ビートたけし・著(フィルムアート社/税別1400円) ビートたけしが「うーん」と唸(うな)って間(ま)を取ったり、甲高い声で「しょうがねえな」と言う時、古今亭志ん生に似ていると、かねてより思っていた。『やっぱ志ん生だな!』を読むとやはりそうで、その多大な影響を明かしている。 飛び抜けた発想、ナンセンスの極み、マクラの面白さなど、いかに志ん生の落語が優れていたかを、個々に具体例を挙げながら本書で語る。「言葉遊びのセンスはぜんぜん古くならないんだよな」というあたり、自身の芸でもその点を意識していると分かるのだ。
強烈な装いの中に込められた生きるエネルギーとメッセージ ◆『顔! パプアニューギニアの祭り』西江雅之・著(左右社/税別2800円) 風変わりなタイトルの!は、人によってとりようが違うと思うが、おおかたは「ワ、スゴイ!」ではあるまいか。ページをくるごとに、顔、顔、顔、顔、百にちかい顔が居並び、どの顔も白や赤や黄や黒でいろどられ、頭と首まわり、また全身にハデやかな装身具をおびている。祭礼には、この種の人体のデコレーションがつきものだが、そのとびきりのケースとみていいだろう。 所はパプアニューギニア、高原の町マウントハーゲン。写真をとったのは、先年、惜しくも世を去った文化人類学者、西江雅之。2005年のこと、八月の第三週末に催される「マウントハーゲン・ショー」に駆けつけた。かつてパプアニューギニアがオーストラリア領であったころ、行政官が反目しがちな集団間の融和をはかり「歌って踊って」の祝宴を始め
(フィルムアート社・1512円) 「かなわない」名人の神髄 昭和という時代に光を放った落語家、五代目古今亭志ん生。本書は、希代の名人への敬愛を込めながら、<困ったことにいまだに現代の人間に挑んでくる>その芸の神髄を鋭い切り口で、かつ痛快に論じる。 「昔から志ん生・文楽(八代目桂文楽)論はよくやっていた。文楽はデッサンがやたらすごくてマチスかな、という感じがあって、志ん生さんはピカソだって。デッサンもできるけど、それに飽き足らない人」 口をついて出てくるのは、志ん生へのあふれる思いだ。「どちらかっていうと、自分には志ん生さんの壊し方っていうか、壊してるんだけど実は壊した後の再構築のすごさ、そっちの方が好きだな」
1月に78歳で自死した評論家、西部邁(すすむ)氏の著書刊行が相次いでいる。新装版などの再刊も含むが、半年足らずの間で10冊近くに上り、保守派の論客としての存在の大きさを改めて感じさせる。1980年代から経済学者の枠を超えて活躍し、テレビで議論を戦わせる姿も広く知られた。96年から論壇を見てきた記者にとっては、西部氏が94年に創刊・主宰したオピニオン誌『発言者』(2005年終刊)の印象が強い。 直接本人に取材したのは05年の1度だけだが、知的でありながら人情味の深さが伝わってきた。また、60年安保反対闘争について調べた際、氏の文章を興味深く読んだ。学生時代の彼は、全学連(全日本学生自治会総連合)主流派を占めたブント(共産主義者同盟)の幹部だった。後に「転向」したわけだが、『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー』(86年。これも最近、文春学芸ライブラリーで再刊)などでは自らの「転向」の…
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