内田さんは21年間、神戸女学院大学で教鞭をとっておられました。 この講演集には、その最後の退官の際に行った講義「最終講義」をふくむ六講と、文庫版付録として一講が加えられた計七講が収録されています。 講演集ということで、文章の端々にライブ感がほとばしり、グイグイ読ませる内容になっています。 が、ページをめくる手が止まらない…というタイプの内容ではなく、すこし読んでは自分自身と会話して、というかんじで(自然と胸が熱くなってしまうページもあり)新しい知見を得ることができるすばらしい本でした。 大人も子どもも、そして子どもをもつ親も、「教育とは」「学ぶとは」という命題に自分なりの答えを出すための格好の一冊だとおもいます。 スポンサーリンク さきほどライブ感と言いましたが、内田さんは講演の際の準備は以下のようにされているということです。 事前にかなり詳細なメモを作るが、壇上ではそのメモはほとんど使わ