澎湖島(ほうことう)という島の名前を初めて聞いたのは何年も前のこと。スポーツクラブの友人のお母さんの生まれ故郷です。日本統治下で生まれ、終戦を迎えて5歳で日本へ引き上げ。メジャーな観光地を巡る台湾旅行に家族旅行した際に「本当に行きたいのは澎湖島」と告げられたそうです。 80代のお母さんが海外旅行に行くのはけっこう大変ですが、悔いのないように友人は連れて行くことを決断。お母さん自身が強く望んでいる体験を実現してあげるなんて、これ以上の親孝行はないでしょう。うらやましがっていたら、同行を誘われました。 話が出たのはスペインの巡礼のずっと前で、出発は11月初め。まだまだ先のことだと思っていたら、あっという間に旅立ちの日を迎えました。 澎湖島には港とビーチがたくさんあります。台北から国内線の飛行機で向かいました。 そして、台湾有数のリゾート地であるとともに、要塞や砲台も点在します。中国本土から海路