60代を迎えるまで、仕事に追われる日々を送ってきました。 次から次へと締切に追われ、ネットが普及する前の戦場のような締切直前の編集部でなんとか生き残りました。家事はとにかく手抜き。丁寧な暮らしにあこがれながらも「今は無理」と自分に言い聞かせていました。 仕事も減って、好きなことだけして生きていけるようになったのですが、あいかわらず雑な暮らしをしています。もともと面倒なことは嫌いだし、手先は不器用。ていねいな暮らしをしなくてすむために、仕事を詰め込んでいたのではないかと思い至ったのは、アドラー心理学に触れるようになったからです。 ベストセラーの『嫌われる勇気』には、赤面症に悩む少女の例が出てきます。人前に出ると顔が赤くなるので、赤面症を治してお付き合いしたい男性に告白したいと思っています。しかし、アドラー心理学では彼女は「赤面という症状を必要としている」という見立て。彼女にとって一番避けたい
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