ペダンティックな書評サイト (1)憲法学・法哲学関連の本の書評を綴るブログです。 (2)話題のニュースや日常生活で感じたことを素材に、法哲学の観点からコラムも書いてます。 (3)ちなみに、ペダンティックとは「学術的な言葉で人を惑わす」という程度の意味です。 憲法の理性/長谷部 恭男 ¥3,780 Amazon.co.jp ロナルド・ドゥオーキンの「切り札」としての人権論を日本の憲法学に導入したことで一躍有名になった長谷部恭男教授(東京大学)の論文集である。東京大学出版からはこれで二冊目の論文集となる。ちなみに一冊目は、『比較不能な価値の迷路――リベラル・デモクラシーの憲法理論』(東京大学出版、2000年)であり、こちらは司法試験受験生などでも憲法好きの人は手にとっている人は多いように思われる。本書『憲法の理性』も法律学を志す者に徐々に浸透していくかもしれない。 さて、この書評で本書の内容を