東シナ海において日本と中国は尖閣諸島(釣魚列島)の領有権を争っていますが、それとは別に東シナ海の日中境界についても争っています。 中国側は大陸棚の延長として沖縄トラフまでを中国側と主張していますが、日本側は日中の200海里が重複する部分の中間線までを日本側と主張しています。いずれの主張も海洋法条約に反するものではありません(中国側の大陸棚自然延長の主張は、海洋法条約第6部(第76〜85条)に沿ったもの。)。 したがって、日本側が主張する日中中間線と中国側が主張する沖縄トラフに囲まれた部分が、日中間の係争領域となります。 現に係争している領域内では、日中いずれも資源開発などの行為が現実問題として出来ません。このため、中国側は日本側が主張する日中中間線の中国側でのみガス田開発を行なっています。これは中国側が日本側に配慮していると言ってよく、本来なら非難されるいわれはありません。 それでも日本政