ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (10)

  • nix in desertis:2016参院選雑感

    ざっくりと。 [全体として] 予想通りすぎて何ともコメントしがたい,というコメントを残しておきたい。 [東京都選挙区について] 個人的には満足した結果。表現規制反対の立場から言えば民進党の蓮舫・小川敏夫ご両名,共産党の山添拓氏が通ってくれれば一番良い展開で,その通りになったからである。蓮舫はほっといても受かりそうな気がして,山添拓氏と小川敏夫氏で相当に迷って,まあどっちに投票したかはあえて伏せておこう。民進党の表現規制に対する態度は,枝野がこう言ってるなら(Togetter中段小川敏夫の項),それを信用しようかなと。 [山田太郎氏について] 何か私が熱烈な支持者だと勘違いしている人もいるようだが,それへの反論を含めて私の投票行動の方針と,山田太郎氏周辺の言論について書いておく。確かに私のアイデンティティはどちらかというと右派だが,単純に立憲君主制支持,国旗・国歌は現状のものでよい,思考基盤

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    haruhiwai18 2016/07/13
    "実際に国民投票まで行き着いたとして,改憲の内容がアレなものだった場合,あっさり否決される程度には日本人全体の良識を信頼しているのだけど,甘いだろうか" →塩を振った西瓜のように甘い(マテヤコラ
  • nix in desertis:国語教育は改善できるのか

    ・高校教科書に『舞姫』は要らない 〜 明治のクズ男太田豊太郎(Togetter) →  小中までの国語が道徳を兼ねているのに対し,高校の現代文で急に文学性を要求される結果として,こういう戸惑いがあるのかも。「クズは死ね」という道徳的な話と,「近代的自我の萌芽としての作品(ただし,それが男性視点に偏っているという批判つき)」という文学史的な話と,「文学的に優れている」という文学性の話はすべて別なはずで,最初しか教えられていないところに後ろ二つが来たら(挙句「高二病」的な国語教員に二番目の点をゴリ押しされれば),「クズは死ねという批判を許さない高校の現代文はクソ。というかそういう作品である『舞姫』がクソ」というレッテルになるのもやむをえまい。 → だから質的な批判点としては二つで,まず「小中までの国語」が間違っている。私的な意見としては,小中の国語から小説(物語)に対する言語的読解能力を鍛え

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    haruhiwai18 2015/07/27
    "小中の国語から小説(物語)に対する言語的読解能力を鍛える授業をやればよい""義務教育・高校教育におけるこうした低水準が…人文系への偏見・批判につながっている" →詩を学ぶ(暗誦す)べき(外国並みの感想
  • nix in desertis:もし曹操がいなかったら

    ・もし曹操がいなかったら・・・・・(歴史的速報@2ch) これはけっこうおもしろいネタ。以下は考察というより雑念と妄想の垂れ流し。 確かに,予測のつきやすい範囲で最大のダメージを被ったのはおそらく漢詩だろう。曹操がおらんということは曹丕もおらず,曹植もおらんということで,古文が大成しない。下手したら韓愈の古文復興運動も遅れ,最終的に宋代の文化自体に影響を与えかねない。スレで指摘されている通り『孫子』も曹操の註がないまま伝わる。あとまあ無論のことながら『三国志演義』がなくなるので,合わせて文化史への影響は多大というレベルですらない。 政治史的にはどうじゃろか。曹操が董卓包囲網あたりで戦死したとして,表題の条件を満たしたとしよう。その後董卓は呂布に殺されて群雄割拠まで同じ。そこで曹操がいないので兗州が空白地帯になるが,中原の南側を統一する有力勢力は現れず,袁紹が献帝を保護して順当に冀州以北を統

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    haruhiwai18 2015/02/24
    "最大のダメージを被ったのはおそらく漢詩だろう。曹操がおらんということは曹丕もおらず,曹植もおらんということで,古文が大成しない" →そして漫画『曹植系男子』も生まれなかった(マテヤコラ
  • nix in desertis:書評:『怪帝ナポレオン3世 第二帝政全史』鹿島茂著,講談社学術文庫

    古典的名著だが,なぜこのタイミングで取り上げるかというと,とうとう書の内容が高校世界史に降りてきたという喜ばしい事態が訪れたゆえである。そこで,書の内容を簡潔に取りまとめておく。 これまでのナポレオン3世の業績というと,以下のように説明されていた。 「ナポレオン3世は叔父の人気によりかかって政権を奪取した。前期は権威主義的に政権を運営し,労働者と資家の対立を煽り,その勢力均衡を図って政権を維持した(いわゆるボナパルティズム)。しかし,1860年以降となると民主化の要求に耐えられなくなり,立憲帝政へ移行していった。外征を繰り返したのも,国民の人気を保とうとしたがゆえであった。ゆえに戦敗がかさむと政権が倒れた。」 このような説を唱えていたのはカール・マルクスとヴィクトル・ユゴーの二人であり,20世紀も末になって彼らの権威が崩れ,ようやく実証的な研究が進んできた。これらの説明はほとんどデタ

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    haruhiwai18 2015/01/18
    "サン・シモン主義では階級対立は起こりえず,産業の発展が貧困を根絶する。彼は,そのためには政府の積極的な関与が必要であると考えていた" →サン・シモン主義の影響の大きさは異常(こなみ http://urx2.nu/gk1s
  • nix in desertis:2015年度センター試験地歴の「やらかし」について

    まさかセンター試験で「悪問集」に入れなくてはならないようなミスが出るとは思ってもなかったが,出たものはしょうがない。しかし,マスコミの報道では説明が面倒くさいからかミスの内容が詳しく解説されておらず,各予備校でも所詮100点満点の3点分であるせいか,大きく取り上げられていない。そして受験生の間での噂話では情報が錯綜していて混乱しており,あまり良い状態とは言えない。そこで,ブログで取り上げて問題点を整理しておく。取り急ぎの超音速で書いているので,この解説自体に誤植があったり,後から追記のあったりするかもしれないが,糾弾目的で書いている記事ではないので,ご容赦いただきたい。なお,直接の出題ミスが出たのは世界史Bのみだが,日史Bでもやらかしているので,表題は「地歴」としておいた。これについても一応触れる。 1.センター試験世界史B〔試〕 <種別>出題ミス(複数正解) <問題>第4問 問8 

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    haruhiwai18 2015/01/18
    "ところが,ググってみると状況が一変する。なんと,紡績機の改良者にもジョン=ケイがいるので,一転して正文になってしまうのである。" →なんだこの、「吉田茂(首相経験者)、吉田茂 (内務官僚) 」感はw
  • nix in desertis:なぜイスラーム国は預言者ヨナの墓を破壊したか,と聖遺物崇敬の話

    ・預言者ヨナの墓、ISISが破壊 キリスト教などの聖地(CNN) 武装勢力に破壊されるイラクの文化遺産―預言者ヨナの墓も(ウォール・ストリート・ジャーナル日版) イスラーム過激派のISIS(自称「イスラーム国」)は,預言者ヨナの墓廟とされる建物を破壊した。これに対するリアクションで多く見られたものは,「狭量な過激派がまた異教の宗教施設を破壊したか」というものと,ヨナが『クルアーン』にも登場していることを知っている人たちの「イスラーム教での聖人であるはずのヨナの墓をなぜ」というものであった。後者の疑問については,実はかなりいいところを突いている疑問だと思う。ちなみに,2年ほど前にもアルカーイダ系の組織がイスラーム教の聖者の墓廟を破壊している。つまり,これはISIS独自の行動というよりも,過激派にある程度共通する行動といってよい。ここら辺について,ちょっとした解説を試みる。 まず,根的な話

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    haruhiwai18 2014/07/29
    "ISISの立場からすると,「ヨナは聖者であるかもしれないが,聖人信仰や聖遺物崇敬は異端である。墓廟は参詣を誘発するから,存在自体が許されない」となり" →<BGM> 「アラブ演歌」(ヨナ抜き音階ver)
  • nix in desertis:フェリペ諸王を適当に振り返る

    ばたばたとしているうちに時期を逃した上,戴冠式が非常に地味でほとんど日で報道されなかったように思えることもありすっかり忘れられかかっているが,スペイン王国のフェリペ6世が即位した。そこで,歴代のスペイン国王の「フェリペ」をざっと振り返ってみて,即位の祝賀としたい。Wikipediaへのリンクをそれぞれつけておき,適当に個人的なコメントを。正直2世以外ろくなのがいない。 ・フェリペ1世(位1506年) いきなり「誰だコイツは」感が半端無いが,狂女王フアナの夫であり,皇帝マクシミリアンの息子。こいつがぼんくら&若死にだったせいで,カルロス1世が若くして即位する羽目になった。このカルロス1世が偉大なる人物であったのは,スペインにとってはむしろ幸いであった。 ・フェリペ2世(位1556〜98年) 間違いなく全フェリペの中で最も有名なフェリペ。「フィリピン」の語源でもある。カルロス1世は長くヨーロ

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    haruhiwai18 2014/07/28
    "ナポレオンが過ぎ去った後の19世紀のブルボン家は「お前実は中身ハプスブルク家だろ」というくらいダメな君主が続き,20世紀に入ってから王政廃止" →この記述じゃまるでカルロス4世が存在しないみたいじゃないか!w
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2014 その1(上智大・慶應大)

    書籍版ができました!この年度も収録しています。 ・序 昨年の記事も大変好評をいただき,すっかり人気シリーズになってきた。読者の皆様に感謝申し上げる。基的な目的意識についてはこれまでのものとなんら変わりない。つまり,悪問や度を超えた奇問・難問に対する糾弾である。なぜならそれらの大半は偶発的な事故や意欲的な作問の結果などではなく,大学という教育研究機関にあるまじき知的怠惰の結果から生まれるものと推測され,それもほとんど釈明しないという傲慢な権威主義が見られるものだからだ。そうした難問や悪問を非難しつつ,笑い飛ばして供養しようと思う。 世界史未受験者やもう忘れてしまった人にも配慮して,基的に太字だけ追っていけばどこがひどいのかわかるようにしたつもりである。世界史詳しい人にはやや太字がうざったいかもしれないが,ご了承いただきたい。 ・収録の基準と分類 基準は昨年と全く同じであるので再掲する。テ

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    haruhiwai18 2014/03/13
    "ムスタファ=ケマルの写真というと,大体において「黒板を使ってラテン文字を教えているシーン」" →帽子をかぶっている写真が一番印象に残っている、というのはさておき、掲げられた写真だと酒豪には見えんw
  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2014 その3(国立大)

    ・はじめに 例年は私大のみ収集しているので,これは特別編である。2014年は国公立大で暴走した大学がいくつか見られた。国公立大は論述問題が多く,学部別に入試を作る必要がなくて前期1回分だけ作ればよいせいか,良問が多いのが通例である。しかし,この場合は別方向に暴走することがたまにある。教員が学生に課す期末試験の感覚で入試問題を作ってしまうという現象である。これはこれで範囲外の知識を要する問題ができあがる。 ただし,あえて言ってしまえば,論述において思考力を課す試験と範囲外の知識がないと解けない試験は紙一重である。なぜなら作った側は「確かに○○という事実を知らないと解けないが,問題文でヒント出してるんだから推測できるだろこれくらい」と思い込んでいるからだ。ゆえにこうした問題は,おそらく作った人としては意欲作なのである,困ったことに。しかしふたを開けてみれば,推測なんてつくはずもなく,ちゃんと

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    haruhiwai18 2014/03/13
    "良知力氏は一橋大・社会学部の元教授であり,1985年に在職のまま亡くなっている。マルクス研究の泰斗であり,かつ社会主義運動と東欧の小民族との関係を論じた本も出版" →次回は田中克彦先生を希望(マテヤコラ
  • nix in desertis:絶対王政について

    絶対王政はルイ14世があまりにも有名であるため,またその名前のイメージから,専制君主との区別がついていない人が多い。実際には,絶対王政と専制君主は根的に異なる。 絶対王政は,中央集権化・近代化の過程で西欧に出現した特殊な政体である。中央集権的な国家体制とは何かといえば,少なくとも前近代においては国家に直属する官僚制と常備軍にほかならない。言うまでもなく常備軍こそが国内外で国家の権力を裏付ける軍事力であり,これを維持するための徴税機構として整備された官僚制が必要であった。しかし,これだけならば近世アジアに出現した専制君主国家でも共通する要素であり,絶対王政に特有のものではない。 西欧で出現した絶対王政は,まず極端な封建制社会から脱して,長い時間をかけて中央集権化していったこと。そして,大航海時代以降急速に力をつけた市民層が,既存の権力層とは別に社会の主役として登場してきたこと。この2点が他

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    haruhiwai18 2012/11/05
    "絶対王政とは封建社会よりはマシだが,近代国家(国民国家)よりは弱い状態""国王は社団に対して特権を与え,これを保障""「特権」を仲介として見事な相互扶助関係" →「ル・シャプリエ法」は試験に出る案件w
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