ブックマーク / ameblo.jp/philosophysells (7)

  • 『校正刷りのこと、『週刊読書人』での『スピノザの方法』出版記念対談』

    またまたずいぶん間が空いてしまったのですが、 この間はずっと 来年1月末に発売される 俺の博論『スピノザの方法』の最終チェックを行っていました。 の作り方についてあまり詳しくない人のために書くと、 校正刷りというのがでるんですね。 コピー用紙に見開きページが印刷してあるやつです。 それに 赤ペンで手を加えていくんです。 情報化社会といっても を作るときにはやっぱり原始的なやり方なんですね。 で、 これが大変なんだ。 やはり さらっと読んでいくのとは全然違うから。 目が疲れる。 しかも俺は細かいミスが多い。 「キェアレス・ミス」 という言葉を 小学校一年生の時から どれだけ聞かされてきたことか…。 二度目に出る校正刷りを 再校と言いますが、 再校の段階になっても、 訂正多数。 こわい。 特に俺のはスピノザについてのものだから、 ラテン語の引用がけっこうあるんだけど、 そのチェックが大変

    『校正刷りのこと、『週刊読書人』での『スピノザの方法』出版記念対談』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2014/08/27
    "これは書いてもいいと思うんで書きますが、『批評空間』に掲載されていた翻訳は浅田さんが全部原文チェックをしていました。" →無名時代に蓮實重彦の翻訳に対して 多くの誤訳があることを指摘した人だもの(こなみ
  • 『『SPA!』(2/11・2/18合併号)での浅田彰さんからの批判について』

    【1】『SPA!』で浅田彰さんが僕に批判的に言及されているというので読んでみました。いくつか説明しておかなければならないことがあると思うので、すこし連投したいと思います。 【2】まずこれです。《京大の人文研にいる〔…〕王寺賢太が、國分を呼んでスピノザ論を聞いたことがあるんです。〔…〕國分は、驚くべきことに、ドゥルーズやネグリのみならず、 古典的なスピノザ研究の蓄積についてもほとんど言及せず、ひたすら「僕のスピノザ」を大声で得々と語るわけ》。 【3】最初にはっきりと述べておくと、僕はいままで一度も、「スピノザ論」を語って欲しいと依頼されて京大の人文研にお伺いしたことはありません。これをまず確認しておきます。 【4】ただ二年ほど前、一度京大にお招きいただいたことがあります。その時の論題は市田良彦さんの『革命論──マルチチュードの政治哲学序説』(平凡社新書)で、合評会をやるからこのを論じて欲し

    『『SPA!』(2/11・2/18合併号)での浅田彰さんからの批判について』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2014/02/09
    "具体案を提示したのは、更なる別の提案への呼び水になればと思ったから""「情報社会工学」がその一つであるならば、その内容を知りたい" →それより 浅田は田中康夫との関係は今どうなっているのか(マテヤコラ
  • 『スピノザに近づいてみる ——「倫理」と「思考」のための60冊+α(再掲)』

    スピノザに近づいてみる ——「倫理」と「思考」のための60冊+α(再掲) | Philosophy Sells...But Who's Buying? 夏休み読書リスト 追加です。 こちらは今年の五月に 紀伊国屋書店新宿店の 「じんぶんや」というコーナーでやらせていただいたフェア。 こちらをご覧ください。 このリストは これまでに上げてきた読書リストの中では 比較的専門性が高いものになっています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スピノザに近づいてみる ——「倫理」と「思考」のための60冊+α—— 國分功一郎選 スピノザ『エチカ』岩波文庫 言わずと知れたスピノザの主著。はっきり言って、冒頭から読み始めたために脱落するひとが多い! 確かに「自己原因とは、その質が存在を含むもの 云々」なんて始まってたら、なかなか読み進められません。ですので、まずは第四部から、特に

    『スピノザに近づいてみる ——「倫理」と「思考」のための60冊+α(再掲)』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/07/04
    "ロ レンスの『黙示録論』""つつましい、つつしみ深いと思われている人々 こそが、迷信や無知から権力を渇望し、従属のために闘い、恐るべき仕業を成し遂げ" →つつましいもの程 恐ろしいものはない。/ブックリスト
  • 『iphone, Littré, compendium grammatices linguae h』

    iphone, Littré, compendium grammatices linguae h | Philosophy Sells...But Who's Buying? お恥ずかしながら、 iphone G4を買いました。 これまでPHSだったんで、 やっとケータイです。 PHSはまだまだ使える技術みたいですけどね、 なんかうまく行ってなくて残念です。 iphone似合わないとか言われてるんですが、 確かにそうかも。 俺のお目当ては 辞書です。 なんと、 iphoneアプリで フランス語辞書のLittré(リトレ) が使えるんです! しかも 無料アプリです! すごい時代だ。 この辞書はエミール・リトレという人が 一九世紀に作った辞書で、 語源の説明と文学作品からの用例の引用がすごいんですね。 語源といえばデリダでしょうか。 デリダがよく使ってました。 俺もデリダが使っているということ

    『iphone, Littré, compendium grammatices linguae h』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/06/14
    "政治・社会的なものと学問的なものとの交差点""当時のオランダ…現代の多文化主義者が理想化するような「寛容」と「自由」の場所だったわけではない" →福岡安都子『国家・教会・自由』への良書評。
  • 『映画が思考できるのはなぜか?——スピノザ平行論とゴダール』

    土曜日はジュンク堂新宿店にて、 平倉圭『ゴダール的方法』の出版記念イベントとして 平倉くん、千葉雅也くんと話をしてきました。 お越しくださったみなさんありがとうございました。 俺は 平倉くんが扱った「正しさ」の問題に関心がありましたので、 そこについて質問。 ゴダールの映画は「なし崩し」的に複数の映像が「類似」を通じて結合される。 ではその結合はいかなる意味で「正しい」のか? ——平倉くんはそれを問う。 「正しいjuste」という言葉はゴダール自身の言葉です。 平倉くんは『ゴダールのリア王』の中に現れるプラギー教授の「実例教育」をヒントにこの問いに向き合っていきます。 さて、 議論が進む中でこんな話になっていきました。 世界そのものがもしかしたらゴダール的なのではないか? 「類似」によって「なし崩し」的に「結合」した断片からなる世界。 ということは容易にバラバラになる世界。 結合とバラバラ

    『映画が思考できるのはなぜか?——スピノザ平行論とゴダール』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/02/16
    "ゴダールによれば映画が思考すると言う時の思考とは二つのイメージの間で生成する類似を発見することに他ならない" →蓮實重彦『ゴダール・フーコー・マネ』は、その実践そのものだったのだ、と勝手に納得。
  • フーコーの描く17世紀の狂気、スピノザの決断(の失敗)、俺の本(の宣伝) | Philosophy Sells...But Who's Buying?

    いまゼミで フーコー『狂気の歴史』 をずっと読んでいます。 やっと第一部が終わるところ。 あのはほんとに難しいですね。 ゼミ生もよくついてきてくれていると思います。 さて、今回ゼミのために読み直しながら、 いろいろ再発見。 あの中に デカルトの話があることは知っていたし、 世間でもよく知られています。 デリダが「コギトと狂気の歴史」って論文で、 フーコーのデカルト理解に横やりを入れことがよく知られている。 論争になって、この論争自体もたくさん論じられてきた。 でも、 フーコーはデカルトと並んで、 実は スピノザの話もしているんですね。 これがおもしろい。 しかも、 スピノザのどの著作かって 『知性改善論』なんですね。 実は、 『主体の解釈学』という講義でも、 フーコーはスピノザの話をしているんですが、 そこでも取り上げられているのは 『知性改善論』です。 『狂気の歴史』の邦訳では 「悟性

    フーコーの描く17世紀の狂気、スピノザの決断(の失敗)、俺の本(の宣伝) | Philosophy Sells...But Who's Buying?
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/02/16
    "前に美容院で美容師さんに「俺の研究してる哲学者がこんなことを言っているんですよ」ってこの話をしたら、「たぶん、娼婦を買ったんじゃないですか?」って名コメントをくださいました" →哲学者と美容師の語らい
  • 『空気読む、抽象性、折衝、ジョジョ、あとちょっと』

    友人のルイ君がmixiで俺のブログを紹介してくれてました。 曰く まぁ、いいこと言ってるかもしれんけど、 いまみんなの関心はサッカーなんだよ! と。 空気読め! と。 確かにそうですね…。 まぁ、しかしですね、ニーチェという哲学者が『反時代的考察』というを書いているんですけど、 あれは、かっこよく訳すから「反時代的」なんてなっているだけで、 「時代遅れ」って意味ですので、 『空気読めてない考察』 って感じですよ。 で、 俺のブログは哲学ブログだからそれでいいかな、と。 自分ではいつもけっこう空気読んでいるつもりなんですが…。 マイケル・サンデルという哲学者の授業がNHKで放送されているそうです。 で、やっと最近になって知りました。 いまごろになって話題にしてるなよって感じです…。 でも、みたいなぁと思い、Youtubeで探す。 見つかったんだけど、全然見れない。 人気あるからみんなあれで

    『空気読む、抽象性、折衝、ジョジョ、あとちょっと』
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2011/02/14
    "イスラムを認める認めないとか、原則論で一気に最後の結論に行って…ではなくて、個々の事例をあくまでも具体的に分析し、折衝する…というのがドゥルーズの提案" →当時の仏国知識人で、最善の回答だったはず
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