2017年6月、改正酒税法が施工され、酒類業界に衝撃が走った。 改正酒税法は、量販店やディスカウント店での過剰な安売りを防ぎ、中小の酒屋の競争力を高めて経営を安定させることを目的としたもので、酒類業者(製造・卸・小売)は正当な理由なく総販売原価以下での酒類の安売りをしてはいけないことが定められた。 この法改正は大手酒類業者にとって逆風となることが予想されたが、そのような業界の環境変化にいち早く対応しようと、法改正前からEC(イーコマース)での酒類販売を開始していた企業がコンタツ株式会社(以下、コンタツ)である。 コンタツは、創業93年の大手酒類・食料品総合卸として小売店や飲食店に酒類を卸してきた。アマゾンなどの大手ECサイトの台頭もあり、新しい販売チャネルを模索した結果、卸としては異例のECでの酒類販売に踏み切ったのである。 「会社としてもECには非常に注力しています。今までの社内のリソー
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