東京大学は、令和9年度までに女性の教授と准教授、合わせておよそ300人を新たに採用する計画を発表しました。東京大学の女性教員の採用としては、これまでにない規模だということです。 東京大学は、教員などの多様性を高めようと令和9年度までに教員全体に占める女性の比率を25%以上とする目標を掲げていますが、ことし5月時点で、およそ16%にとどまっています。 このため東京大学は、今年度から令和9年度までの6年間で▽女性の教授141人と▽准教授165人の合わせて306人を新たに採用する計画を発表しました。 東京大学の女性教員の採用としては、これまでにない規模だということで、大学は「多様な視点を取り入れる意識改革に取り組むとともに、女性研究者のキャリアアップも支援したい」としています。 女性教員の割合をめぐっては、OECD=経済協力開発機構がおととし(2020年)加盟国を対象に行った調査で、大学などの高
コーディネータ 坪井俊(理学部) ナビゲータ 緒方芳子(理学部) 現代の数学はその長い歴史に支えられている。客観的な状況の評価や合理的な意思の決定のために数学は用いられてきた。人類が様々な事象に出会うたびに、それに対応するために数学は革新されてきた。数学の論理、数の概念は長い歴史の中で何度も問い直された。座標の方法の定着、複素数の発見、微分積分の創始など、高等学校で学ぶ数学の革新の後にも、幾何学の公理、連続の概念、変換の概念などを巡り、数学者の研究は進化し、新しい理論を生み出してきた。 数学は一方でそれ自体の整合性を求め創造的革新的に発展してきたが、他方で社会との関係の中で様々な飛躍を行ってきた。前世紀には数学の抽象化、形式化が大きく進んだが、これにより数学の応用範囲は拡がった。数学は科学の基礎として人々の事象のとらえ方に大きな影響も及ぼしてきている。 このような社会との相互作用の中で
令和4年度東京大学大学院入学式 祝辞 東京大学大学院に入学された皆さん、まことにおめでとうございます。またご家族や関係者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。 今回の祝辞を準備するにあたり、学校教育法を読んでみたところ、大学院の目的は、「学術の理論や応用を研究しその深奥をきわめること」と「高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識や卓越した能力を培うこと」の2つであると書かれていました。 人類は何千年もの歴史の中で知識を積み重ね、それを共有の財産とし、文明を発達させてきました。大学院の目的のひとつは、それをさらに押し広げることです。そして、自らの力で新しい真理を発見したものだけに授けられるのが博士号です。本日は10分ほどお時間をいただきましたので、「価値のある発見をするには、どうすればよいか」についてお話しします。大学院に進まれる皆さんのご参考になれば幸いです。 皆さんは、小学校から大
2022年大学入試:入試速報第2弾 東大「推薦」京大「特色入試」結果/大学合格者高校別ランキング 中央大、京産大、近大…〈サンデー毎日〉 東大安田講堂 東大の2022年度の学校推薦型選抜(22年4月入学)の結果が出た。東大の〝推薦合格者〟と聞けば、さぞや高校時代に輝かしい実績を残していると思われるだろう。もちろん、そんな合格者もいる。ただ、地道な努力が評価されている受験生も少なくない。 東大の学校推薦型選抜(推薦)の合格者が2月15日に発表された。100人程度の募集人員に対して合格者は88人。前年を4人下回ったが、推薦入試担当の武田洋幸執行役・副学長は、「コロナ禍で高校2年次の活動が制約された学年という危機感があったが、選抜を工夫することで、素晴らしい学生が獲得できた」と総括した。 東大は、同時に出身地域と男女別の合格者数も発表する。これは、推薦を実施する理由の一つが、学生に多様性を持たせ
大学受験シーズンもまもなく終盤戦。受験生の志望校は様々だろうが、偏差値の面で頂点に立つのが東京大学だ。今年も3月10日に一般入試(前期日程)の合格者が発表されるが、そんな東大において、2019年の入学実績を見ると、合格者数3084人に対し入学者数は3070人で、ほんのわずかながら辞退者が存在する。東大に合格したのに、東大に入学しない生徒たちは、どこに進学しているのか? 1990年代に早稲田大学に通ったYさん(40代・男性)は在学中、「東大を蹴って早稲田を選んだ」という学生に何人か出会ったという。 「1人は東大の文III(文科三類)を蹴って早稲田の政経(政治経済学部)を選択。『(東大合格がわかる前に)早稲田の入学金を払い込んでしまったから』と言っていましたが、偏差値だけなら当時は早稲田の政経の方が上だったことも理由の1つだったようです。もう1人は文IIIを蹴って一文(第一文学部)を選んだ女性
この一冊で東大がわかる! 現役東大生が、受験必勝法から合格体験記、入学後の生活のアドバイス、本郷への進学、そして卒業後の進路に至るまで徹底解説した決定版ガイドブック。東大を目指す受験生が絶対に知っておきたい情報が満載。読み物記事も充実。 〈インタビュー〉 川窪慎太郎さん(漫画編集者) 信友直子さん(ドキュメンタリーディレクター) 梅本和義さん(国際交流基金理事長) 〈東大生が描くスクラッチアート〉 〈カラフルな東大〉 本郷キャンパス 駒場Iキャンパス 駒場IIキャンパス 柏キャンパス コロナと学生生活 第1章 東大受験をスクラッチ アンケートでスクラッチ①受験編 東大教員・東大生からの勉強アドバイス 合格体験記・浪人奮闘記 コラム 宅浪 一般入試紹介&二次試験当日シミュレーション コラム 仮面浪人 推薦入試制度紹介 外国学校卒業学生特別選考紹介 第2章 前期教養課程をスクラッチ アンケート
東京大学新聞社は各学部・研究科への問い合わせを基に、2020年度卒業・修了者の就職状況を集計した。民間企業は、学部卒業者は楽天、大学院修了者はソニーがそれぞれ首位に。中央省庁への就職は、学部卒業者が財務省と総務省が同率1位。大学院修了者最多は経済産業省だった。 ※回答者数は学部卒業者1131人、大学院修了者2820人。弊紙8月号に全就職先一覧を掲載しています。 学部生:三菱商事、野村証券なども順位を上げる 19人で学部卒業者の就職先企業トップに立った楽天は、前年度・2018年度にそれぞれ9位(11人)・10位(9人)だったところからの躍進が目立つ。2位は三菱商事で16人。こちらも前年度13人で6位だったところから順位を上げた。 14人で同率4位だったのがデロイトトーマツコンサルティングとマッキンゼー・アンド・カンパニー。前年度はそれぞれ10位と15位だった。同じコンサルティング企業でも、前
東大の国際的競争力が低下している。海外から優秀な留学生を確保できないだけではない。すでに日本からの頭脳流出も始まっているのだ。東大と海外のトップ大学、その双方に合格した上で海外大を選んだ学生たちに迫る特集「蹴られる東大」。3回目の今回は、あまり海外大進学の予備知識がない状態から米国大受験に挑戦した2人に話を聞いた。 (取材・高橋祐貴) (本文中に付されている数字をクリックすると注に飛び、注の冒頭の数字をクリックすると本文の該当箇所に戻ります) 想像もしなかったことを学べる ボードイン大学 八木悠斗さん (写真は八木さん提供) 1人目に話を聞いたのは、兵庫の私立甲陽学院高校から東大文Ⅱを経て、米国・メーン州の名門リベラルアーツカレッジであるボードイン大学に進学した八木悠斗さん。リベラルアーツカレッジとは、米国では一般的な、少人数での柔軟な教育を売りにした、学際教育を重視する小規模大学のことだ
日本人の留学熱が高まっている。日本学生支援機構の調査によると、統計を始めた2009年度の約3万6千人と比べて、2016年度の日本人海外留学者数は約9万6千人と、3倍に迫る勢いだ。半数以上を1カ月未満の短期留学が占めているが、中には大学の学位取得を目指し、長期にわたる留学に挑む人々もいる。 近年、日本人学生による海外大学への正規入学を日本の経済界や国も後押ししている。この2年の間に柳井正氏や孫正義氏といった日本の財界を代表する人々が、自身の財団を通じて海外の大学で正規の学部生として学ぶ学生に奨学金の給付を開始し、ついには日本学生支援機構も、正規の学部留学生への支援を開始した。社会のグローバル化が進む中、世界を舞台に活躍できる人材の育成は日本社会にとって急務なのかもしれない。 かつてなく海外大学への扉が身近になっている時代に、黙っていても東大に学生が集まった時代は終わりつつある。連載企画「蹴ら
2019年9月、REDDYメンバーの金子能宏先生が永眠されました。 金子先生には、1期目のREAD(障害と経済の研究)立ち上げ時より、本プロジェクトに多大なご貢献をいただきました。特にREADおよび2期目のREASE時に行った本プロジェクト最大の共同作業である統計調査は、金子先生抜きには果たせなかったものです。 どうか安らかにご永眠されますよう、メンバー一同、ご冥福を心よりお祈り致します。 REDDYメンバー一同 *** 専門 財政学、公共経済学、社会保障論、医療経済学 学歴 1990年3月:一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士) 職歴 1990年4月-1991年3月:一橋大学経済学部助手 1991年3月-1993年4月:日本学術振興会特別研究員 1993年4月-1996年3月:日本労働研究機構研究員 1996年4月-2003年3月:国立社会保障・人口問題研究所,社会保障応用
令和3年度学部入学式が4月12日(月)午前に、日本武道館において挙行されました。 今年度の入学式は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて規模を縮小し、新入生のみの参加による挙行となりました。式には約3,100名の学部新入生が出席しました。 理事・副学長、学部長、研究科長、研究所長並びに来賓の建築家 妹島 和世(せじま かずよ)様、宗岡 正二(むねおか しょうじ)東京大学校友会 会長が登壇し、10時40分に開式となりました。藤井輝夫総長は、欠席となりました。 式では、大学を代表して相原 博昭(あいはら ひろあき)理事・副学長から新入生へのお祝いのメッセージが述べられ、続いて森山 工(もりやま たくみ)教養学部長が式辞を述べました。式辞の後、来賓の建築家 妹島 和世 様及び宗岡 正二 東京大学校友会 会長からそれぞれ祝辞をいただきました。その後、入学生総代 大星 温音(おおぼし はると)さん(
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く