記念かよ。 絵画や彫刻、写真に詩、アーティストは時として自らの名を作品に刻みます。時が経ち、そのサインがあるということで、作品そのものの価値が上がることもあるでしょう。が、アーティストの様に繊細な心と技と感受性を持つお医者さんがいたとしたらどうでしょう。サインする「作品」は、つまり患者さんの「身体」ということになりますが…。 イギリスのバーミンガムにあるクイーンエリザベス病院の外科医が、アルゴンプラズマ凝固法を用いて、手術した患者の肝臓に自分のイニシャルをサインしていたことが判明しました。アルゴンプラズマ凝固法とは、通常、小血管をビームで焼いて止血するというもの。最大1インチ(約2.5センチ)ほど、人間の筋組織をカットすることができます。 イニシャルを見つけたのは、サインしたのとはもちろん別の医師。肝臓に付けられたマークは、本当に小さな焼き跡で人体に害はないとのことです。が、この患者以外に