米紙「ニューヨーク・タイムズ」では、このテーマについて採り上げています。1978年のある実験では、大学生に40個のワードリストを与え、窓のない散らかった部屋と、中庭が見える落ち着いた部屋でこれらを記憶させたところ、同じ部屋でこれにトライした学生よりも、両方の部屋で勉強した学生のほうが2倍も好成績を修めたそう。 この原因として考えられるのは、脳の働き。ヒトの脳は、勉強していることと、そのときの周りの感覚を結びつける作用があるとか。たとえば、「ヴェルサイユ条約」という語と、寮の勉強部屋の蛍光灯の色が結びついていたり、「マーシャルプラン」と、中庭にある柳の木の陰が結びついていたりといった具合です。このように、同じ対象に複数の事象が結びつくと、情報を記憶しやすいそうです。 「勉強の秋」のシーズンもいよいよ本番。資格取得や語学などの勉強には、自宅の勉強部屋のほか、いくつかサブの勉強スペースを見つけて